磯野鱧男Blog [平和・読書日記・創作・etc.]

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サダコ(カール・ブルックナー)

2006年05月15日 | 読書日記など
『サダコ』
   カール・ブルックナー(著)/
      片岡啓治(訳)/よも出版2000年

ドイツの作家が書いたp281の小説です。
復刻版でもあるらしいです。



ぼくが戦争をテーマにして、一番よい児童文学作品だと
思うのは、安藤美紀夫の「でんでんむしの競馬」です。
あの名作も一時、廃版にされていたといいます。

多くの方はこの名作を知らないのが残念でたまりません。

横道にそれました。
この本の最初には名言があります。下「」引用。

「たしかな事柄についての理解を失わぬ物は何ものも失わぬに等しい G・E・レッシング」

理性は失いたくないのですが、どうも偉い人ほど
失う時代ですね。

作品の半ばでやっと原爆が炸裂する。
この作品の特色かもしれませんね。

事実ではないことも書かれてあるのでしょうか?
以下のようなことがあったのでしょうか? 同。

「一個の原子爆弾が広島の上空で爆発した。だが、六本の桜の木は地獄に挑戦したのだ。自然は破壊の精神よりも強かった。六本の桜の木が廃墟に花を咲かせた。それは、見る人すべてに、生きる勇気をあたえたのだった。」

この小説では、学校の行事ではない
大掛かりな自転車駅伝が催されます。

これはヨーロッパの人たちは、自転車好きだと
いうのを思いだしました。ツール・ド・フランス
というのが有名ですね。

名言がまたありました。同。

「危険を知らない人ほど、危険を犯しやすいのです」


「復刻にあたって」という文章があります。同。

「日本へ一度も来たことのないブルックナーが、資料と想像力を駆使したこの小説「さだこ」には、日本人からみると納得しがたい箇所が多々みられます。しかし私はそれを超えた何か大きな力をこの小説にあると考えました。」

たぶん、自転車レースなども、ヨーロッパの
読者むきに書かれたものでしょうね。




ヒロシマに灯は消えず サダコは生きる






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