アカネさんシリーズ001 恋のタイムマシーン 104老年学 若いとはいえ、老年学を勉強すれば、人生をすべて考えてしまう。 全人生において、この効率だけを考えた社会はまさに、非効率だし。 人間として多くの欠落した部分をつくりだしたことも、理解できるというものだ。 その一つが死だろう。長屋ユートピアのご隠居の死は自宅で、なじみの人たちにかこまれて、この世とおさらばできるというものだった。 一番かわいそうなのは、子どもたちだ。 人は死なないものとでも思っている。 苦しんでいる人たちを隔離する社会。 苦しんでいた人がいると、熊さんたちがやってきて、いろいろ相談にのってくれた長屋ユートピア。 機械じみた成功よりも、味気ない効率よりも。 熊さんたちの温かいこころが、ハートフルなはっつぁんの思いが、ふりそそぐ人生。 それが落語ファンタジー! いじめなども、命は大切なものと教えても、口だけの教師たち。 いや、教師が悪いわけではない。それが今の社会システムなのだ。 昔なら、子どもたちが遊んでいて、“いじめ”があると、老人たちが口を出してきたものだ。 それも、学問などという詰め込みではなく、長く生きてきた経験からつちかわれた知恵。 それが手安く手に入ったのだ。 非人間的な効率化社会。そして……。 まことに非効率な目先だけの効率化社会。 そして、今では道路で寝る人たち。 自殺者が戦争中の兵隊の死よりも多いと書く人たちもいた。 女性も働いているのに、すこしも余裕が生まれない社会。 こんな珍しい論理を展開する人も、世の中にはいることがおもしろかった。
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