磯野鱧男Blog [平和・読書日記・創作・etc.]

鱧男の小説などをUP。環境問題に戦争・原発を!環境問題解決に民主主義は不可欠!

これだけ知っていれば安心!放射能と原発の疑問50

2011年09月28日 | 読書日記など
『これだけ知っていれば安心!放射能と原発の疑問50』
   伊藤公紀・著/日本評論社2011年

知れば知るほど、不安になります……。
それほど、放射能や原発は恐怖です……。
政府の営業方針「安心・安全」という新しい神話を信じないでください。



同じ水力といっても……。下「」引用。

「ところが大島氏の指摘によれば、同じ水力といっても、通常の水力発電と揚水発電は区別する必要があります。コンスタントに発電する必要がある原発にとって、揚水発電は蓄電池の役割をします。したがって、別計算にするのはおかしいことです。大規模ダム建設が必要な揚水発電を入れると、原子力のコストは上がり、水力のコストは下がります。この段階で、原子力はもっともコスト高になります。」

揚水発電には、電力がいるのですから、高コストであり、その費用は原発が24時間止められないためですから、当然原発の費用に含めるべきですね。

燃料サイクルと「ワンス・スルー」でも……。下「」引用。

「また、燃料サイクルでウラン燃料を効率的に使えるのと、燃料棒を一回だけ使う「ワンス・スルー」とでは、燃料費が一○倍近く違います。国の見積もりは燃料サイクルに基づいています。さらに、これらの「発電費用」の他に、さまざまな「バックエンド費用」が必要ですが、国の見積もりでは最低限の費用しか考えられていません。特に、高レベル放射性廃棄物の処理や事故の補償に関しては、まったくの過小評価になっています。-略-」

index

逆転する……。下「」引用。

「図を見ると、太陽電池のコストは年々下がっているのに対して、原子力のコストは上がっています。そのため、二○一○年辺りで同程度になってしまっています。今後、そのコストは逆転すると予想されています。」

宗教……。下「」引用。

「また、アメリカの統一メソジスト会派の牧師バトラー氏は一九七九年に、ラスムッセン報告のあまりにも低い事故見積もりについて、アメリカ国民を騙すものであると批判しています。そして放射能被曝の問題や放射性廃棄物の問題に言及しています。
 世界のカトリック教会の長、ローマ法王は、原子力について直接に語ってはいませんが、福島原発事故の後に、「人間を危険にしないエネルギーをサポートし、環境に優しいライフスタイルを実現することが、政治経済の優先課題だ」という声明を出しました(朝日新聞夕刊二○一一・六・一○)。
 一方、仏教界からは、人道的な見地からの意見は見られましたが、原発技術そのものについての意見はあまり見かけられませんでした。このような仏教とキリスト教の違いは、バトラー氏の指摘によればキリスト教が「信仰からパンまで」という極めて物質主義的な面を持つことと関係していると思われます。」

日本の僧侶で、反原発のリーダーをされている人は一人ではないと思います。
仏教の生命を尊ぶのと、大きく異なる原発……。現代日本のほとんどの仏教が宗教ビジネスでしかありませんが……。テレビ出演している狂ったような宗教者たちの言説はとったことがない昨今です。
--原発の双子の兄弟・核兵器は、仏教は反対ですが……。神道は、どちらにも不熱心ですね。それどころか、ほとんどの神社は電力会社から多額の寄付をもらっているとか……。ゆえに、危険な原子炉の名を「ふげん」や「もんじゅ」などと罰当たりなことをしていると指摘する人たちもいる……。

事故の保障。下「」引用。

「-略-JCO事故では一四五億円でしたが、福島第一原発事故では数兆円以上になると推測されています。 
 このように、JCO事故と福島第一原発事故では、その事故の性格が大きく違います。しかし、共通したこともあります。それは、システムの弱いところを突いて、事故が起きるということです。-略-」

リスクマネジメント。下「」引用。

「しかし福島第一原発事を見ると、コンピュータシミュレーションでは分からないようなトラブルが多くみられます。実際、ヒューマンファクターに関する安全文化指針ができたのは、二○一○年になってからです。したがって、アクシデントマネジメントの内容が不十分だった考えられます。十分なリスクマネジメントを妨げた理由の一つが「安全神話」であることは明らかでしょう。」

いいえ、リスクマネジメントすれば、建設できません。それは最初(原発建設前)からです。チェルノブイリにしても、フクシマにしても、運がよかったのです。安全装置と思われているものが逆に働けば、必ず、今より最悪がさらに加速するというのが事実のように思えてなりません……。

index


ウラン→「イエローケーキ」 下「」引用。

「ウランといっても、その採掘法は、銅や鉛、金などの他の金属の採鉱と変わりはありません。露天掘りか、鉱内掘りのどちらかです。しかし、大きな違いもあります。それは、ウランが何段階かの崩壊を行ってできるラドンガスです。特に、坑内掘り場合には大きな問題です。ただし、気体であるラドン自身の害というよりも、ラドンが崩壊する過程で生じる物質による害です。特に、固定である放射性のポロニウムが肺に沈着すると、α線を出して肺組織が多量の被曝を受けます。
 採掘されたウラン鉱石には、最大で一%程度のウランが含まれています。そのウランを取り出すために、鉱石は細かく砕かれ、硫酸などで溶解し、さらに水酸化ナトリウムなどでウラン化合物を沈澱させます。その後、純度が高められ、酸化ウランのような「イエローケーキ」と呼ばれる粉末にされます。」

たばこには、ポロニウムが……。

カリウムとバナナ。
--これもペテンの論理のようだ……。「バナナ等価線量」にかかれてあります。チェルノブイリ原発事故の高濃度汚染地帯でも、バナナはペクチンがあり食べるように指導され、効果的だったという意見もあります。ボクは現場重視すべきだと思っています。植物の場合、カリウムとセシウムがある場合、カリウムを選択するという……。人体でも、カリウムがセシウムを出すとも書かれてありますね。そして、「利用には節度が必要である」とも……。

index

index



最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。