磯野鱧男Blog [平和・読書日記・創作・etc.]

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未来はここから始まる-詩集-

2008年10月17日 | 読書日記など
『未来はここから始まる-詩集-』
   栗原貞子・著/詩集刊行の会1979年

あるイデオロギーと活動されていた人たちは、どうも平和学を学ばれたのか?
--本気で平和をすすめたかったのか? ボクは疑問を持ちます。
自らのイデオロギーだけが、未来だったら、それは平和じゃないと強く思う!



反米し、急にアトミック・ソルジャーの詩。
反米ではなく、戦争をすすめる人。戦争システムを支持している人たちとした方がよかったのではないか? と今では思う……。

しかし、共産主義などが宗教を重んじないように、霊魂に対して畏敬がないのが、こういうイデオロギーをもった人たちなのだろうか?……。下「」引用。

「-略-
平和公園の慰霊碑は
人類の墓標
石棺の中では 国境はなく
国々の死者たちが
手をとりあって
不眠の夜を
無言歌をうたいつゞけている
     七九、二」

せめて夜中には、安らかに眠ってほしい……。
霊といえども、父だった人、母だった人、子どもだった人、まだ赤ん坊だった人……。胎児だった人……。

「終末」 *「生しめんかな」の前の詩。下「」引用。

「赤ん坊が笑うと笑った口の歯茎にも
あか黒い血がにじんでいた。
あやせばあばばばと口に手をあてて
よく笑っていたのに
-略-
三日目の朝ひっそり死んだ。」

同盟国 下「」引用。

「かつてナチの同盟国だった日本。
今、原爆帝国主義の同盟日本」

ソ連や中国も同様……。
この日本を核兵器の戦場にしようとしているのは……。
彼等も同様……。
--それには無関心もあきれるばかりである……。

「それは囚人服よりも忌まわしい色である」という詩がある。
--囚人服を着ているからといって、犯罪者とは限らない。
アンネ・フランクも囚人服を着せられていた。
ユダヤ人というだけで……。
いまわしいのは服ではなく、人の心にある……。

野蛮の根打つ? 下「」引用。

「栗原氏の詩精神は一カ所に立ちどまらず、つねに新しい「野蛮」の根っこを撃つべく、はげしく燃焼している」好村冨彦氏

イデオロギーで敵を撃っているとしか思えない。
--とても残念なことだけど……。

『たかが道具』にしかすぎないイデオロギー!
こういった司馬遼太郎……。

教養ある野蛮人と、啓蒙主義を非難する人たちがいる。
--栗原貞子も、この部類の人間にしか思えない時もある……。

人間は公平で平等であるべき……。
--それを壊したのは教養ある野蛮人たちのイデオロギーである……。

芸術も平和も、人道主義であるべきだと思う。
ときどきそうだった栗原貞子。
脱線するのは愛嬌くらいならいいのだが……。
栗原貞子は峠さんではなかった……。

ジョン・レノンは人間だった!
--これ以上の誉め言葉はない。

人間をやめて天才になる愚鈍なお笑い芸人もいる。
人間性を失ってセレブとなる野蛮人もいる……。
世の中をゲームにしてしまう野蛮な政治家もいる……。

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