総理がコジキでコジキがソーリィー 069 二度のレイプ… 「本当の民主主義に人権を軽視することなんてないと思うけどなあー」 「なにか、対策なんかないの?」 「対策はまず、友達をつくることだよ。味方をつくること、それは誰だっていい。食堂のおばさんだっていいし、守衛のおじさんでもいいんだよ」 「友達……」 「そう大人にだって、いい人はいるさ」 「そうだろう。まず、きみが“いじめ”られていることを、まわりの人に伝えることが、きみの行わなければならないことだろうなあー。たいていは、“いじめ”られても、メンツがあるから、“いじめ”られていても、そんなことはないというんだろう」 「うん」 「そうだろうなあー。誰でも、そういうもんだよー。だからこそ、しつこく“いじめ”が繰り返されるというわけだ」 「ふーん、そういうもんなんだあー。でも、“いじめ”られる方も悪いんでしょう」 「あはは……、それこそが、日本的というものだなあー。まあ、外国でもそう思う人もいるらしいが、専門家でそんなことをいう人は外国では少ないことだろう」 「ぼく、悪くないの?」 「悪くないとも、“いじめ”るやつが悪いんだよ。いじめっ子の家庭環境がいくら悪くっても、“いじめ”る奴が悪いんだよ。それをたとえたら、泥棒に入ったやつが悪いんであって、鍵をもっと上等なのをつけておけ! という警察がいたら、みんな、ふざけるな! というと思う」 アメリカの“いじめ対策”の本でレイプのことが書かれていた。 レイプされる方が悪いなんていうのは、二度のレイプであると書かれてあった。 差別もいいところなのである。 被害者をさらに苦しめるひどい言葉なのである。 --それと同様に、“いじめ”はいじめられる方が悪いなんていうことは、とんでもないことなのである。 少年は誰もいないマンションの一室に帰った。父は離婚しているのだから、来ることはない。でも、離婚するときには、ちょくちょく来ると約束していた。たとえ離婚しても、おまえの父親には変わりはないのだからといっていたが、来ることはない。 母は病院の婦長をしているから、帰ってくるのもまちまちである。今日も勤務時間は終わっているだろうけど、それだからといって帰れるほど甘い仕事ではないのである。
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