磯野鱧男Blog [平和・読書日記・創作・etc.]

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ホームメイド原爆-原爆を設計した学生の手記-

2008年10月08日 | 読書日記など
『ホームメイド原爆-原爆を設計した学生の手記-』
  ジョン・アリストートル・フィリップス、
    デービッド・マイケリス(著)/
      奥地幹雄、他(訳)/アンヴィエル1980年

こんなことができたのは、指導教官のおかげだろう……。



フーピーとはマスコミがつくりあげる人気者のことだとか……。下「」引用。

「ちょうど一年前、僕が原爆の設計を始めたときも今と同じような状態だった。僕は学生からテロリストになり、最後には原爆そのものになり切ってしまっていた。設計を続けた二カ月間、歩いていても話していても頭の中は原爆のことばかり。その後、マスコミに“フーピー”されて、「ジョン・アリストートル・フィリップス」「原爆ボーイ」「プリンストンの秘蔵っ子」「ピザ王」「七○年代の代表的アメリカ大学生」といった大見出しでチヤホヤされたときも僕はそのものになり切っていた。」

人気というよりも、人の目を引くという感じがする……。

指導教官はフリーマン・ダイソン。下「」引用。

「プリンストンの物理学部の規定では、学生研究論文を書くにはあらかじめ指導教官を決めておかなければならない。原爆を設計するなんて気違いじみたテーマを承認してくれる教授がいるだろうか。
 その日のゼミナールが終わるころになって僕は決心を固めた。フリーマン・ダイソン教授に指導教官になって貰うよう、とにかく頼んでみよう。」

しかし、呑気な物理お宅。下「」引用。

「三週間にわたって、爆弾の技術的側面にばかり没頭してきたので、人間について側面をまったく無視していた。何十万人という人間を殺すことのできる代物を僕は設計しているのを忘れていたのだ。
 原子爆弾。のろうべき原爆をである。」

まあ、気付くだけマシか……。

『ゴジラ対ラドン』のことも書かれてあった……。下「」引用。

「ウォルターがテレビの世界で最も偉大な人物とすれば、対談番組は最低のやつだ。対談ものは三文ドラマや『スター・トレック』や日本製の『ゴジラ対ラドン』の再放送のものと同じレベルだ。だけどラドンやなんかついて僕がいつもこんなふうに感じてきたわけではない。僕の弟と僕とは小学校のころ、テレビで崇拝していた。僕たちはその前にひざまずき、ぼやけた白黒の映像のためには命さえも捧げんばかりだった。」

実際と書かれてあった……。下「」引用。

「つまり、ホームメイド原爆に最も近いところにあるのはテロリストではなくて、本書の主人公フィリップスを追い回したパキスタンのように、ある程度の工業力を持ち、原爆製造に必要な資金と人的スタッフをともに持っている国である。」

しかし、ウランやプルトニウムを盗めば、テロリストにも可能だろう……。
原発が世界中にあり、盗もうと思えば盗めるだろう……。
--そういう人たちもいる……。










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