磯野鱧男Blog [平和・読書日記・創作・etc.]

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PHP新書405 ニヒリズムの宰相小泉純一郎

2007年10月30日 | 読書日記など
『PHP新書405 ニヒリズムの宰相小泉純一郎』
    御厨貴・著/PHP研究所2006年

自分の理解できないものは、軽くみて、バカバカしいものとする。その論理は貧弱なものでしかなく、また現実を見失っているように見える……。旧態勢を支持していた人たちの小泉論には、このようなものが多いように思える……。旧態勢が小泉純一郎総理を生んだということを今も理解されていないような気がする……。



表紙の裏に書かれてあります。下「」引用。

「空前と支持率で五年の任期を全うした総理大臣・小泉純一郎とは何者だったのか。人品骨柄から権力構造までを再検証する。聖域なき構造改革、ワンフレーズ・ポリティクス、サプライズ外交など、小泉劇場を語るには欠かせないキーワードの奥には、新しい政治の胎動が垣間見える。この大転換は世界的な潮流なのか? なぜ小泉政治はこんなに面白いのか? 説得しない、調整しない、妥協しないという「三無主義」を貫いてきたニヒリスト首相を解剖することは、まさに21世紀の政治を見通すことになるだろう。」

「三無主義」というのはおもしろい見方かもしれない。

林達夫の文章が書かれてある。それは「近衛新体制」と称される““戦前版”改革を前にした文であるという。下「」引用。

「私がこの世紀のドラマに何を見たのかと言えば、最も悲惨な人間墜落のcomédie humaineだけである。人目を打つかも知れない他の光景などほとんど目にもとまらぬほど、心の網膜にそれだけが強く焼きつくように映って片時も離れない。歴史がのっぴきならぬ賭であることは私とて知っている。しかし堪らないのは、その一六勝負を傍らから眺めながら、それに寒々とした懐中物を儲けて固唾を飲んでいるお調子者である。
   林達夫「歴史の暮方」(『帝国大学新聞』一九四○年六月三日号、『歴史の暮方 共産主義敵人間』中公クラシックス再録)」


芸能人と同じにように、世論調査が「好感度調査」になっているという。

まず、政策など、どれくらい知っているかなど、層に分けて分析すれば、このことも大きく変わるのではないだろうか?

秋葉原で、麻生氏の支持が高かったのと同様に……。

そして、マスコミがきちんと伝えていないことも、その間違いの大きな要素だと思っているのはボクだけではないと思う。

森の派閥論。下「」引用。

「『文藝春秋』(二○○五年十二月号)で中曽根康弘さん、森喜朗さんと鼎談する機会があったのですが、そのとき森さんが派閥の役割について象徴的なことをいっていました。簡単にいうと、「世間では森派が増えたと騒いでいるようだけれど、派閥なんて増えたってたいした影響はない。要するに次の選挙で落ちないようにするのが派閥の効果だ。うちは今回二人しか落ちなかったので、よかったよかった」という」

まさか、そんなことないとボクは思う。

そもそも、お神輿にのっている人に力はない……。

支えている人たちによって、お神輿はうごくものだとボクは思う……。

国民がいちばん大きなお神輿を動かしてもいる。

国民が選挙で投票しなければ、この人たちは議員でなくなる……。








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