磯野鱧男Blog [平和・読書日記・創作・etc.]

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なぜ無実の人が自白するのか-DNA鑑定は告発する-

2009年08月29日 | 読書日記など
『なぜ無実の人が自白するのか-DNA鑑定は告発する-』
   スティーヴン・A・ドリズィン、
     リチャード・A・レオ(著)/
       伊藤和子(訳)/日本評論社2008年

DNA鑑定がデッチアゲされていた免罪事件(足利事件)もありましたね。
--そのことが騒がれている時に、同様の疑いがある死刑囚の死刑が執行されたという……。
それが、今の日本の現状でしょうね……。
--そして、このことで大きいのは、真犯人が自由でいることだ。



帯に書かれてあります。下「」引用。

「取調官の心理的誘導の中で人は簡単に虚偽の自白をする。そして自白は今日でも〈証拠の王〉である。代用監獄での23日間の拘置・取調べを基礎に有罪率99.9%を誇る日本。ミランダ原則下のアメリカでこれほど誤判があるとすれば、日本の誤判率はいかほどか。正しい裁判のためには取調べ過程の完全な録画録音化しかないという本書の到達点はアメリカの趨勢でもある。
裁判員制度への賛否もこえて、わが国刑事司法の目標が見えてくる。」

ミランダ判決とミランダ・ルール。下「」引用。

「ミランダ判決(1966年)は、身体拘束下の取調べにともなう強制の要素を払しょくし、黙秘権--供述を提供するかどうかの選択の自由--を確保するためには、弁護人の立会権を含む手続的権利を被疑者に与え、その違反に対しては自白の証拠排除という制裁が必要であるとした。ミランダ・ルールは、被疑者の自由意思に根ざした「良い自白」を確保し、そうでない「悪い自白」を排除するためのルールとして考案されたのである。しかし、近年の自白研究者の意見では、ミランダ・ルールは決してそのような機能を果たしていない。その権利を放棄させるために様々なテクニックを開発しており、実際のところ約8割の被疑者が権利を放棄して弁護人の立ち会いないしに取調べを受けている」

「◉C. 弱い立場の人 : 精神障がいを持つ者」
--NHK教育の福祉ネットラークでもやっていましたが、精神障害自体についても理解していないのに、強引に裁判をすすめるのには、あきれましたね。

この本の人は精神障害という漢字に「害」をつけるのは、差別という人たちの一人なのかもしれない……。
「害」があるのは社会のほうで、社会がしっかりしていれば、起らない事件が多いという人たちもいますね……。








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