磯野鱧男Blog [平和・読書日記・創作・etc.]

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037 青空をみていた

2007年05月16日 | ライト小説
総理がコジキでコジキがソーリィー

二章、首つりの木の下で




037 青空をみていた


「でも、おじさん、ケースワーカーだったんだろう。だったら、ぼくの相談にのってくれるかい」

「わたしがかい?」

ソーリィーは驚いていた。
まだ、何の話があるのだろうと思う。


「そうだよ」
少年は自然とそう返事した。
とても明るい声で、自分でもびっくりした。

「ねえ、おじさんってさあ、何か矢佐和栄吉に似てない?」
「矢佐和栄吉、キャッソルのかい」

「キャッソル? ぼく、そんなの知らないよ。矢佐和栄吉って、缶コーヒーのコマーシャルに出ているんだよ」

「そう、そうだったら、キャッソルにいた矢佐和栄吉だよ。矢佐和は不良のアイドルだったんだよ。不良って、まぶしい存在だったなあー。今の悪いやつらと違ってハートが温かかったよ。今も栄ちゃんは、温かいけどなあー」

「あの人が不良のアイドルだったの」
「そうさ、矢佐和栄吉は、リーゼントで決めていて」

「リーゼントって、もしかしたら髪形のことでしょう」
「そうだよ。不良がする髪形だったんだよ。そう大人たちは言っていたんだよ」

昔は良かったと思うし、矢佐和は今も素晴らしいとソーリィーは思う。

その矢佐和に似ていると言われて、矢佐和は少し照れ臭かった。

しかし、よく考えてみれば、悪いやつももちろんいた。

でも、そいつらをきちんと悪いとも言えた時代でもあったなあ……。

ソーリィーは青空をみていた。








閑話休題

新聞に、広島の平和運動は、

暗いと書いていた。

ものごとの本質を見詰めることが、

ジャーナリズムの仕事としたら、

やはり彼らは失格だろう……。

そもそもが暗いものを変質させたら、

違うものになる……。

気をつけたほうがいい、

いんちきな平和論!


傲慢な人たちは、

物事の本質にあわせず、

彼らの気分が主(あるじ)だろうけど……。

それを体験主義の人たちでもあるだろう。


ただ、明るく、陽気な平和運動も、

当然あっていいことだとも、

ボクは思う。










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