磯野鱧男Blog [平和・読書日記・創作・etc.]

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カラー写真で見る「原爆」秘録

2008年06月20日 | 読書日記など
『写真集・20世紀の記録
 カラー写真で見る「原爆」秘録
   THE ATOMIC BOMB DOCUMENT』
      原勝洋・編著/ベストセラーズ2001年

全部が「カラー」というわけではありません。
--米軍がとったカラー写真が掲載されています。
「付録・標的艦・戦艦長門の最期」とあり、最期に長門の写真が掲載されています。



上の説明。下「」引用。

「ブックケース・表……1946年7月1日、マーシャル諸島ビキニ環礁で炸裂した原爆のキノコ雲。」

■目 次■
グラビア 広島、長崎、ニューメキシコ、ネヴァダ  4
第1部 原爆の開発 マンハッタン計画とロスアラモス  33
第2部 広島原爆投下  47
第3部 長崎原爆投下  69
第4部 原爆標的艦 長門、プリンツ・オイゲン、酒匂  93
第5部 クロスロード作戦 ビキニの原爆実験  113
第6部 水爆の出現と実験  139
付録1 戦艦長門の最期  165
付録2 米軍関係資料  191
付録3 関係年表  196
参考文献、協力者一覧  198

3ページの「はじめ」にでこう書かれてある。下「」引用。

「「すべての歴史的判断の基礎には実践的な要求があるので、すべての歴史は『現代史』という性格が与えられている。なぜならば、叙述されている事件が遠く離れた時代のものに見えても、実は、その時代は現在の要求および状況-その内部に事件がこだましている-について語っている」とE.H.カーが『歴史とは何か』の中で言うように、今こそ原爆製造、広島・長崎の原爆投下、水爆の出現した過去への直視との相互関係を通して「核の脅威」を深く理解する必要があるのではないか。多方面にわたる桂木行人、柴田武彦両氏の協力に深く感謝したい。
    2001年 原勝洋」


けっこう、どこかで見た写真が多かったようにボクには思えます。
--時がたっていますから……。

下の写真の鉄塔が蒸発したわけですね。



関連記事


■ビキニ環礁に眠る戦艦「長門」■



被災者の苦しみについては取り上げられていませんでした。




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ヒロシマの心

2008年06月20日 | 読書日記など
『ヒロシマの心』
  原爆資料保存会・編/横田工1982年

紙の箱の中にカード(写真)が入っています。
はじめは、紙芝居みたいだと思いました……。
--英語と日本語が併記されています。



全部で20枚。

カラー写真ではなく、モノトーンの写真です。

その写真はヒロシマ原爆の被害です。

そして、その写真の裏には日本語と英語で説明文が書かれています。

例をあげてみます。

■表■


■裏■


何人かに、原爆の惨状について説明するときに、役立つものだろうと思いました。

……ヒロシマ学習に役立つことでしょうね。










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カメラ毎日-創刊18周年記念-1972年6月号(通巻224号)

2008年06月20日 | 読書日記など
『カメラ毎日-創刊18周年記念-1972年6月号(通巻224号)』
   毎日新聞社・編/毎日新聞社1972年

この写真集には土門拳さんの『ヒロシマ 被爆13年後の広島市民』という作品が掲載されています。



土門さんの作品が、「ニューヨーク近代美術館 パーマネント・コレクションになる」と書かれてあります。




この写真の説明文。下「」引用。

「1.3. → 左顔面醜形瘢痕植皮」

たぶん、移植するための皮膚をはいでいるところだろう……。

土門さんらしい作品だと思うものが並べられていた。

こんな、きつい状況の人たちを、愛情もって撮影されているように感じる……。

このようなことに圧倒されるボクには不可能なことのように思えてならない。


生きているヒロシマ 土門拳(写真・文)











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感想文集-原爆写真展・映画「にんげんをかえせ」を見て-

2008年06月20日 | 読書日記など
『感想文集-原爆写真展・映画「にんげんをかえせ」を見て-』
   本町泉町原爆写真展実行委員会・編/
     本町泉町原爆写真展実行委員会1982年

日本全国だけでも、外国でも、このような展示会が開かれていますね。
--でも、どうして核廃絶されないのでしようか? 困ったものですね。



最初のほうで書かれてあります。下「」引用。

「この感想文集は……。
 本町泉町原爆写真展実行委員会が1982年4月4日住吉公民館、4月10日・11日本町市民集会所、4月29日富士町福祉会館で、原爆写真展と映画「にんげんをかえせ」の上映会をしました。その時の参加者(小・中学生、青年、大人)からよせられたアンケートのすべてを原文のままのせたものです。-略-」

■もくじ■
小学生  1
中学生  17
19~20代 青年  20
30~40代 子育て年代の人達  21
50代以上 戦争を体験した人達  22
実行委員会から  24
 とりくんでみての感想  24
 こんなおもいでとりくみました  25
 開催日時と会場  26


小学生の文章がよかったです。

けが人いっぱいと小学生(8才女)。下「」引用。

「せんそうって あんなにけが人がでるんですか。
どうしてせんそうをやったんですか。
せんそうをやったからけが人がいっぱいでたんですよ。
せんそうっておそろしいですね。
みんな せんそうをしてくるしんでいますよ。
けがをしてかわいそうですね。」

本当に困ったものですね。

でも、戦争をはじめた人は、たとえばブッシュ大統領は楽しそうに小泉さんと遊んでいましたよ。

演説して、威張って、とても楽しいそうでしたよ。

おそろしい戦争……。下「」引用。

「-略-今日の原爆写真展を見て私は、今まで以上に戦争がいやになりました。やけこげた人間の写真を見た時「こんなにおそろしいのか」と心がブルブルふるえていました。そのあと 戦争をやりはじめた人間をにくみはじめました。どんなことがあっても戦争をしてはいけないのです。」

でも、ブッシュ大統領もそうですし……。
--日本で戦争を計画していた人たちは、安全なところにいて生き残りました。
みんながお腹がすいても、すき焼きを食べてビールを飲んでいたそうです。

……日本が戦争をおこしたんですよね。下「」引用。

「戦争をおこしたのは、日本です。
いえ、日本の政府です。
だからこそ日本は、原爆をうけたのです。
でも、それだからといって、原爆をつかっていいというのではありません。
世界中の戦争に加わった国がみんな、なにかしら“ひがい”をうけているのです。ですから、私達は、地球上全部を不幸にする戦争というものの、2度とおこしてはならないのです。まして 核戦争などをおこしては、世界はほろびるにちがいありません。“絶対”、戦争をおこしてはならないという事実をあらためて、痛感しました。」

でも、ブッシュさんみたいな人たちがいるんです。

兵器をつくって、いっぱいお金儲けをした人もいるし、オッペンハイマーのように有名人になってしまう人たちもいるんです。

でも、その人たちも幸せそうじゃないですね。

やはり、人を幸せにすることでその人も降伏になると思うし、不幸を止めたいものですね。


--本日のニュースで、体罰を条例でつくるという人たちがいました。

愛で体罰をするそうです。

ヒトラーはね、安楽死といって、障害のある人たちを殺したんです。

生きていてもしょうがないユダヤ人も、虐殺したんです……。

愛や、やさしさがわからない人たちは、いっぱいいるんですよ。

困ったもんですね。

愛は魔法の言葉じゃないんだよ!

でも、この魔法はダマスという意味!

本当の愛はダマスことじゃないんだよ。

ひどいこと、悪いことをしても許される言葉じゃないんだよね。


そのことを教えてくれるのは、ジョン・レノンという芸術家なんだよ。

--ジョンは人間なんだよ。


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日本平和句集-原爆・沖縄・ベトナム・基地-第1次

2008年06月20日 | 読書日記など
『日本平和句集-原爆・沖縄・ベトナム・基地-第1次』
   田原千暉・編/俳句集団「石」発行所1976年

ホーチミンのことが最初と最後で書かれてありました。
--ボクは彼が平和をつくりだしていく人だったのでしょうか?
そんな疑問をもちました。




その部分。下「」引用。

「「山があり、河があり、人民がいる。アメリカを打ち破ったら十倍も美しい祖国をきずきあげよう」とホー・チ・ミン首席はその遺言に書きのこした。
 いわゆる「見せかけの平和」に私たちの目や耳が慣らされているなら、私たちはその幻覚から素速やく覚めねばならない。そしてホー小父の導きによって、真実平和な国の建設に歩みだした人々のたたかいに学ばねばならない。
 -略-
   〈一九七六年七月二日ベトナム社会主義共和国誕生の日に〉」

打ち破れということは、戦争をしろ!
--そういう意味ではないでしようか?

アメリカの圧力に敗けてしまうことも、けっして平和といえませんね。
--積極的暴力は構造的暴力をなくしていくことですね。
しかし、戦争を手段にしてしまったら、それは平和主義とはいえないとボクは思います。

でも、多くの作品は、一般の人のもののようです。

「原爆屍運ぶ兵士らみな少年」川上季石 福井

「みどり児は乳房を垂るる血を吸えり」西本昭人 広島

--その年のことなども書かれてあり、年代によって句が分けられている。例。下「」引用。

「一九四九年 西側、北大西洋条約調印 ソ連原爆保有を公表 中華人民共和国成立 東独成立 平、下山、三鷹事件続発 レッドパージ起る-略-」


「浮浪児昼寝す「なんでもいいや知らねえやい」」中村草田男 東京


「原爆記念館に梅雨のルンペン並び寝る」結城一雄 広島

「久保山愛吉の命いきよと世紀の恐慌横たわる」橋本夢道 東京

「 参院日韓特別委員会の無謀「採決」の日に
ファシズムふたたび ひかって曲るハイヤーのつら」漆畑利男

「折鶴抱き被爆少女のまばゆい死」中村重義 北九州

「エノラゲイ視た太陽が真上にくる」八反田宏


--絵と、わかりやすい解説をつけてネットにアップしたら、なかなかいいのではないかと思える作品がけっこうある本でした。







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