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山登りと旅行の雑記帳です。

南八甲田 黄瀬川(2日目)

2015年07月12日 | 東北地方の沢
朝4時起床。
今日も天気は快晴。
朝ご飯を食べて5時半出発。

長根沢出合を出発するとすぐに7m滝。


ここは右岸を登る。
ちょっと細かいので注意。

ここを越えるとキレイなナメと淵が連続。






う~ん、素晴らしい。
なんか一人で遡行しているのがもったいない。
この感動を共有したい!

ちょっとしたゴルジュ。


ここは泳がないと行けないかなと思ったけど、泳がずに右岸をへつって通過できた。

立派な柱状節理岸壁、圧巻!


この後も小さい小滝、淵、ゴルジュの連続。




どれも突破できるので楽しい。

そしてゴルジュを抜けたところの6m程の小滝の奥に突然巨大なスノーブリッジが出現。


どひゃー、これはちょっとくぐれない。。


どうやって越えようかルートを探してみたところ、右側から行けそうなので登ってみたらあっさり越えられた。

スノーブリッジを越えて振り返ってみたところ。


コソコソコソっと行けばくぐれそうな気もするけど、スノーブリッジが崩れて死んだという話を聞いてからは時間をかけても巻くことに決めている。
しかし、この先も出てくるんじゃなかろうかとちょっと不安になる。
高巻きできないところで出てきたらまずいなぁ。

そして案の定2つめのスノーブリッジ。


入口から覗いてみると出口が見えない。
くぐる気はさらさらないけど、こんな長いの絶対くぐれない。

ここも右から登って簡単に越えられた。
とりあえず一安心。
ちなみに、越えたところから振り返ってみたら入口の明かりが見えた。


これはかなり怖いでしょ。。

幸いにもこのスノーブリッジが最後だった。

少し行ったところで巨岩とナメ滝。


ここはかなりの絶景!
記録では黄瀬松島と名付けられているようだけど、確かに的を捉えた良いネーミング。
巨岩の右側を快適に登れる。
滝の上から。


いや~、次から次へとハイライトが続いて飽きることがない。

この後もナメと小滝が続く。








ぐんぐんと高度を上げていき、やがてゴルジュを越えると沢は開けてくる。


1,000mで黄瀬沼へと続く枝沢との出合に着いた。


今回は黄瀬沼の高層湿原を見るのを楽しみに来たのでこちらに入る。

この枝沢は沢と言いつつ上部に行くと両脇から藪が密集してきて歩きにくい。
藪こぎとまではいかないけど藪をかき分けながら進んでいくと突然目の前が開け黄瀬沼に到着した。




黄瀬沼はまさに天国。


静寂に包まれた高層湿原は最高のフィナーレだった。
ここでテント張って1泊してもいいなぁ。
レーションを食いつつ少しまったり。


しかし、下山口の猿倉温泉からのバスの時間が迫っているので、黄瀬沼との別れを惜しみつつ出発。
猿倉温泉のバスの時間は事前に時刻表を印刷していたものの、車の中に置いてくるという失態。
確か11時50分前後だったような記憶が。。
ということで11時30分下山を目指す。
現在の時刻8時30分。
一気に行くぞぉー。

と気合を入れたは良かったが、ここからの登山道がひどかった。
記録でも散々書かれていたからある程度覚悟はしていたがまさかここまでひどいとは。。

まずいきなり木道が水没してる。


そして藪漕ぎ開始。


黄瀬沼から地獄峠までの登山道は藪漕ぎの連続。
確かに登山道ということで短い間隔で赤テープが藪に付けられているものの、途中不明瞭なところで何度も道に迷った。


途中振り返って見えた黄瀬沼。


開けたところは一瞬。

途中こんな標識もあった。


この後も藪漕ぎが続いてようやく開けて池塘と駒ヶ嶺が見えた。


結局地獄峠まで1時間20分もかかってしまった。


エアリアのコースタイムが1時間となっていたから40分くらいで行けるだろうと考えていたが甘かった。
しかし、これは登山道として地図に載せちゃダメでしょ。
完全に廃道。。

現在の時刻10時、猿倉温泉まであと1時間半で下山せねば。
下山パワー全開。
向かいに八甲田山を見つつ


小走りに下ったら猿倉温泉に11時20分、バス停に11時30分に到着した。






時刻表を見たところ、なんとバスの時間は11時33分だった。
これを逃すと次は1時間半後。
いやはや間に合って良かった~。

車止めゲートへは紫明渓バス停が最寄り。
エアリアには黄瀬バス停が書いてあったけど運転手さんに聞いたら、ここは今はなくなってしまったみたい。
それでも紫明渓バス停から歩くこと15分で車を回収。

帰りは奥入瀬ガーデン近くの自然農園ビュッフェで野菜料理をたらふく食べて、帰りは千年の秘湯と呼ばれる蔦温泉に入って3時間かけて帰った。


黄瀬川は想像以上に良い沢だった。
滝も全て直登できるしキレイな釜や淵が連続するなど素晴らしい。
最初のアプローチと黄瀬沼からの藪こぎを除いても充分遡行価値のある名渓です。
個人的には葛根田川よりもオススメ。