ぼくの近代建築コレクション
東京の都心と下町を中心に、戦前に建てられた古い建物の写真を投稿していきます。
 




いとへん会館。千代田区東神田1-1。2007(平成19)年1月4日

浜町川を埋め立てたところに建てられた繊維問屋が入居する長屋式の建物。写真右手前には「橋本会館」があった。いとへん会館も橋本会館と同じく昭和27年頃に建てられ、神田の露天商が移ってきたものと思われる。『東京戦後地図 ヤミ市跡を歩く』(藤木TDC著、実業之日本社、2016年、2640円)では、「連鎖式店舗」といっている。浜町川跡には神田の露天商を収容する連鎖式店舗は10棟ほどがあったらしいが、現在も残っているのはこの1棟のみ。
左右の道路は神田金物通りの南の裏通りで、浜町川には橋本橋が架かっていた。橋本町(1934(昭和9)年に東神田に改名)からの名前で、橋名から橋本会館と名付けられたのだろう。
写真右の緑は龍閑児童公園。公園の中央辺りから南西に通っている路地が龍閑川の跡で、いとへん会館の後が浜町川との合流点だった。写真左奥のマンションは「パレステュディオ神田EAST」(2004年1月築、8階建70戸)で、「結(むすび)会館」が建て替わったもの。



いとへん会館。2004(平成16)年2月7日

店舗は左から、西田衣料(スラックス、スカート)、丸徳繊維、佐藤商店(ユニフォーム、鳶衣装)、島田メリヤス(メリヤス、ランジェリー)、郷(かけそばや)(1枚目写真ではさぬきうどんの賞讃神田店)、マルシン。現在も営業しているのは丸徳繊維だけのようだ。

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