ぼくの近代建築コレクション
東京の都心と下町を中心に、戦前に建てられた古い建物の写真を投稿していきます。
 




大安楽寺本堂。中央区日本橋小伝馬町3。2018(平成30)年1月1日

大安楽寺は伝馬町牢屋敷及び処刑場跡に、その地で亡くなった者たちを慰霊するために1875(明治8)年に創建された寺。山科俊海が勧進し、大倉喜八郎や安田善次郎らが寄付をした。大安楽寺の大は大倉、安は安田の名に由来する。関東大震災前は十思公園の位置にあったらしい。大震災で焼失し、1929(昭和4)年に現在地に再建された。
『東京都の近代和風建築』(東京都教育庁編集、2009年)によれば、本堂は耐震耐火にこだわった建物で、大倉土木の設計施工で、鉄骨・鉄筋コンクリート造の地上2階地下1階建、1928(昭和3)年の竣工。正面に唐破風の向拝(こうはい。社殿や仏堂の正面に、本屋から張り出して庇ひさしを設けた部分。参詣人が礼拝する所)があり、外観は柱や梁を見せる真壁風の意匠で、2階には火灯窓が並ぶ。地階は納骨堂。
写真右手前の建物は「書院・書庫」で、やはり1928(昭和3)年竣工の木造平屋、入母屋造、銅板葺の建物。本堂とともに大倉土木による建設。

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