ぼくの近代建築コレクション
東京の都心と下町を中心に、戦前に建てられた古い建物の写真を投稿していきます。
 




三貴ビル。中央区銀座3-10。2010(平成13)年2月1日

昭和通りの西の裏通り(中京430号)で、写真右にあった建物(芙蓉ビル/三共㈱別館、林、めぐみ、みどうすじ)が取り壊されて、三貴ビルの全体が見えている。
三貴ビルは小さなビルだが、角を丸くして、各階のガラス窓も丸くして、水平にビル全体に回しているのが瀟洒で、人目を引いていたと思う。壁の文字は、通り側1階に「三貴ビルディング」と「青写真 / 東北工株式会社」、路地側の4階上に「靑寫眞 blue-print / 東北工株式會社」。青写真(あおじゃしん)というのは、主に建物・機械の設計図のコピーに使われた複写技法。1975年頃からは現行のコピー機に替わっていった。
昭和30年(1955)頃の火保図に、「銀座東三丁目2」の住所にある「三貴ビル(コンクリート造5階建)」と思われる。2011年頃に取り壊され、跡地は平屋の建物で営業する「紫龍」というラーメン店になった。

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