ぼくの近代建築コレクション
東京の都心と下町を中心に、戦前に建てられた古い建物の写真を投稿していきます。
 





中成堂歯科医院。埼玉県川越市幸町13
1989(平成元)年9月18日

一番街の東の裏通り、埼玉りそな銀行の裏手にある洋館の歯科医院。写真は医院ではなかった時期のもの。下見板の外壁は20年くらいで塗り替えられるらしく、今はピンクに塗られているが、その前は淡緑色だったらしい。写真では空色。また、塀が今はレンガの外観のものに替わっている。
中成堂歯科医院』及び『洋風建築が語る川越のこと』によると、1913(大正2)年に歯科医院兼住居として建てられ、翌年開院した。建て主は目黒寅三郎という歯科医師。跡取りがいなかったため、1931(昭和6)年に、中野歯科医院の中野清氏へ建物を譲り、「中野歯科医院」として1975(昭和50)年まで続いた。今の院長によって再開されたのは2002(平成14)年。その時に、外装内装ともに全面改修された。
建物は木造2階建て、外壁はイギリス下見板。屋根は天然のスレート葺き。1階の窓は両開き窓、2階は上げ下げ窓。横浜の山手資料館を少し簡便にした感じだ。2001年に「伝統的建造物」の指定を受け、2002年には「かわごえ都市景観デザイン賞」を受賞している。

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