ぼくの近代建築コレクション
東京の都心と下町を中心に、戦前に建てられた古い建物の写真を投稿していきます。
 




キンカメ。埼玉県川越市幸町2。1989(平成元)年9月18日

一番街の通りに面していて写真左に埼玉銀行川越支店(撮影時)、右は法善寺の入口。『都市徘徊blog>川越・旧きんかめ』によると、2012(平成24)年に改修工事が行われて「聞信会館」という法善寺の施設になった。外観は元のままにするような改修で、正面の窓も横の窓に倣っているが、パラペットのマークとその下の「館会信聞」の文字のレリーフは新しいものである。
『日本近代建築総覧』では「宝石メガネ キンカメ、建築年=昭和3年、木造2階建、施工=小峰(大工)」。
TIMEKEEPER 古時計どっとコム>13. 近亀時計店時計塔』に明治末の発行という「近亀時計店」の絵葉書が見られる。昭和初年建築の建物の前の店舗と思われる時計台付きの建物の絵に「埼玉県川越鍛冶町」「ないものハない」などの字が入っている。解説には「近亀時計店は、明治2年の創業で、創業者は葉書にある原田安太郎氏です。 時計台は明治30年代後半に店の屋根の上に取り付けたものだとか」とある。また、通りの奥に時計台が写る「川越町市街ノ景」の絵葉書も載っている。一番街の通りを仲町交差点辺りから北向きに撮った写真らしく、手前に亀屋の蔵が確認できる。
写真では時計店という証拠が見られない。写っている文字は「キンカメ」「ナイモのハナイ」の他には「度付サングラス」「…科医院処方…」が読める。『川越市の近代化遺産』の写真では「宝飾きんかめ」の看板だ。

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