ぼくの近代建築コレクション
東京の都心と下町を中心に、戦前に建てられた古い建物の写真を投稿していきます。
 




東京大学第二食堂。文京区本郷7-3。2012(平成24)年4月28日

龍岡門から入ってそのまま北へ向かう構内の通りの突き当りにロータリーがある。そこが「東大構内」というバス停で、都営バスがそこで向きを変える。ロータリーの東側に建っている建物が「第二食堂」で、正面がロータリーに沿って湾曲しているのが特徴。
建物には「東京大学消費生活協同組合書籍部」(本屋と言っていいかと思う)や生協の事務所、トラベルセンターがあって、食堂は奥の2階らしい。
1974(昭和49)年の住宅地図には「学生食堂、学制診療所」、1986(昭和61)年のそれでは「学生ホール(学生第二食堂)」という記載だ。
『日本近代建築総覧』では「東京大学食堂(旧学制会館)、建設年=昭和9年(1934)、構造=RC3階建、設計=内田祥三」。
正面右側は未完成の状態に見える。昭和9年という時点で建設が打ち切られたのだろう。「山」の字の右の鍵型を取り去ったような平面をした建物である。左右対称の平面プランがあったとも考えられる。



第二食堂左翼。2012(平成24)年4月28日

コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )