ぼくの近代建築コレクション
東京の都心と下町を中心に、戦前に建てられた古い建物の写真を投稿していきます。
 




東京大学理学部2号館。文京区本郷7-3。2019(平成31)年4月19日



東京大学理学部2号館。本郷7-3
2019(平成31)年4月19日

東京大学本郷キャンパスの南西部分(本郷通りと春日通りに沿っては民間のビルや商店などが並ぶが、その裏手)は、大震災後の1926(大正15)年に前田侯爵家との土地交換によって拡張された(『淡青』(東京大学広報紙)36(2018.03))。そこに「東京大学理学部2号館」と「医学部1号館」との、外観がほとんど同じに見える建物が並んで建っている。
内田祥三設計のRC3~4階建てで、理学部2号館は1934(昭和9)年、医学部1号館は1931(昭和6)年の完成。建物平面の四つの角を矩形に切り取った部分を四半円の平面部分でつないだような造形が特徴だ。ゴシック様式にはないようなデザインに思える。特に対角線の位置にある2カ所の階段室の外観部分は、縦長の窓が階段状に並んでいて、モダン建築を見るようである。





東京大学医学部1号館。本郷7-3
2019(平成31)年4月19日

医学部1号館のすぐ東に建っている14階建てのビルは「医学部教育研究棟」で2002年の竣工。現在は、医学部1号館はその教育研究棟と一体で運用されているという。

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