ぼくの近代建築コレクション
東京の都心と下町を中心に、戦前に建てられた古い建物の写真を投稿していきます。
 




カトリック神田教会。千代田区西神田1-1。1987(昭和62)年1月4日

『ウィキペディア』や『カトリック神田教会』などによると、神田教会は、明治政府がキリスト教の取り締まりを緩めるとすぐに活動を始め、明治7年には猿楽町に聖堂を建てたのを創立の時期としている。カトリック築地教会と共に最も古い教会だ。
現在の教会堂(聖フランシスコ・ザビエル聖堂)は昭和3年(献堂式は12月9日)に建設された。設計はスイス人建築家マックス・ヒンデル、施工は宮内初太郎。RC造2階建。「外観はロマネスク様式、内部はルネサンス様式という二つの建築様式を融合した建築物(ウィキペディア)」。
2002年「カトリック神田教会聖堂」の名称で国の登録有形文化財になった。『国指定文化財データベース』の解説文では、「バシリカ形式の三廊式聖堂で、半円アーチを基調とした開口部、ロンバルド帯風の軒蛇腹、四葉をモチーフとした胴蛇腹が外観を飾り、半円アーチのヴォールト天井と玄関脇に集会所を設ける平面を特徴とする」とある。
神田教会の周囲は昭和20年5月13日と20日の空襲で焼き払われた。司祭館やその他の建物は焼け落ちたが、聖堂だけは火の海に囲まれながらも風向きが変わり、ほとんど無傷で残ったという。



カトリック神田教会。1987(昭和62)年1月4日


カトリック神田教会。1983(昭和58)年9 月11日

一見、1枚目の写真と同位置から撮ったものに見えるが、こちらは裏側。『アクトデザイン凛太郎のブログ>神田神保町・猿楽町・駿河台辺りの散策(2008.01.17)』でも指摘しているが、前後が同じ外観というのは他に見たことがない。コンクリートの塀を廻らしているが、現在は鉄柵に替わった。

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