龍の声

龍の声は、天の声

「エドガー・ケイシー療法の実例③」

2015-03-28 07:41:00 | 日本

「エドガー・ケイシー療法の実例③」



◎乾癬

乾癬は、これまでまとめられたケイシー療法の中でも最も卓越した成果を挙げている疾病の一つである。
現代医学では乾癬は原因不明で有効な治療法がない難病の一つとされているが、ケイシーはこの皮膚病の原因を明らかにし、それにたいする有効な治療法を与えている。

<原因>
現代医学は乾癬を皮膚の病気だと考えるが、ケイシーは、皮膚の症状はあくまで結果であって、原因は消化器にあるとしている。具体的には、十二指腸や小腸の腸壁が薄くなり、そのために単糖類まで分解されていない炭水化物や、アミノ酸レベルまで消化されていないタンパク質が薄くなった腸壁から体内に入り、それらが異物としてアレルギー反応を起こす。

<治療法>
乾癬の原因が、薄くなった腸壁にあるわけだから、治療法は腸壁を厚くすることが根本治療であり、また腸壁を厚くしている最中に、腸壁を侵入する未消化物になりやすい食べ物を食事から除去することが必要になる。また、腸壁を薄くする原因となっていたもの(体内毒素や骨格の歪み)を治す。

まず、毒素排泄法としての、ヒマシ油パック、コロニクス(腸内洗浄)を定期的に行う。
それと並行して、厳格な食事療法を行う。

具体的には、豚肉、牛肉、揚げ物を禁食にする他に、腸壁を通過する毒素を含む食材(ナス、トマト、ジャガイモ、ピーマン、パプリカ、トウガラシ、コショウ)を避ける。
また、腸壁を保護するために、ハーブティーとして、ニレ茶、サフラン茶を飲む。特に、乾癬治療においては腸壁を保護するニレ茶は必須である。

これらを実行することで、数ヶ月できれいな皮膚に回復するが、ほとんどの人は、途中で、乾癬がかえって悪化するという状態に遭遇する。これに驚いて治療を放棄すると元の木阿弥だから、これを乗り越えると、腸壁が厚くなり、健康な皮膚を回復する。


◎気管支炎

<原因>
気管支周辺の毒素の排泄が不足し、それによって気管支や喉の粘膜が炎症を起こしているとされるが、気管支周辺の排泄を不足させた原因としては、頸椎や胸椎上部の骨格の歪みが気管支周辺の神経のインパルスを歪めていることがしばしば指摘されている。

<治療法>
頸椎や胸椎に歪みがある場合は、オステオパシーによる矯正が主には勧められているが、適切なオステオパスが見つからない場合は、お風呂上がりの就寝前のリラックスした時間帯に、バイオレットレイあるいは電動バイブレータで脊椎に波動を与えることも勧められている。

毒素排泄は必須なので、コロニクスあるいはヒマシ油パックで体内毒素の排泄を心がける。また、乳製品によるアレルギーが考えられる場合は、乳製品を止める。

さらに、すでに弱っている気管支にバイタリティーを与えるためにアップルブランデーの蒸気を吸入することが勧められる。内側を焦がした樫樽にアップルブランデーを入れて、そこから出てくる蒸気を吸うのが理想的だが、そのような樫樽が入手困難な場合は、次善の策として、コップに沸騰したお湯を入れ、そこに少量のアップルブランデーを垂らし、そこから立ち上る蒸気を吸入する。なお、ここで使用するアップルブランデーは純粋のものである。日本で入手できるものとしては「カルバドス」というアップルブランデーがそれに相当する。


◎筋萎縮側索硬化症(ALS)

<原因>
ALSに限らず、神経系の疾患は現代医学で神経そのものの疾病であると見なされるが、ケイシーは、このALSを含め、神経系の疾病一般を、神経そのものの疾病とはせず、真の原因は、神経の再生・賦活に必要な有機物を体内の腺が合成できなくなったことにあると主張する。ケイシーによれば、神経の維持にはさまざまな成分が必要であり、それらはいくつかの化学合成が連携して起きることが必要だとする。この化学合成に必要な酵素を腺が合成できなくなるために、結果として、神経が消耗し、ついには破壊されると主張する。
つまり、食べ物を消化吸収した後の、同化不良が根本原因であるとされる。

では、なぜ腺が神経の必要とする成分を同化できなくなるかといえば、ケイシーによれば、心と魂のあり方に原因があると指摘する。ケイシーは肉体の中でもっとも魂に近い臓器が腺であるとし、そのために、「前世からのカルマは腺を通して現れる」と主張する。

<治療法>
神経系の難病の多くは「カルマ」に原因があると考えられ、そのために、単に肉体面の治療を施しても、ほとんど変化がない。原因が精神・霊の深いところにある以上、生き方の姿勢、人生に対する考え方が大きく変容することが必須である。そのためにケイシーは聖書を読むことや、教会活動に参加することなどを勧めた。
その上で、ケイシーは湿電池(ウエットセル)と呼ばれるケイシー考案の独特の電気治療法を勧めている。

これは、体の特定の場所に微弱な電流を流すことで腺を刺激し、これまで合成できなかった成分を、一時的に合成できるようにするものである。非常に微弱な電流なので、その流れを感じることはないが、体はそれに反応し、神経の賦活に必要な成分を合成し始める。これを毎日30分ほど行う。

ウエットセルで体に電気を流したならば、その後で、体液を体の隅々に行き渡らせるようなオイルマッサージを行う。たいていはピーナッツオイルとオリーブオイルの混合オイルを使って、30分以上、念入りにマッサージする。
もちろん、食べ物の中に神経の賦活に必要な成分が含まれていなければ効果がないので、食事療法も重要である。

以上をまとめると、ALSの治療では、
・ 食事療法
・ ウエットセルによる電気治療
・ オイルマッサージ
・ 霊的価値を大切にする人生に変容する
という4つが、すべて円滑に連動することが要求される。


◎湿疹
<原因>
湿疹に限らず、ケイシーは皮膚疾患はほとんどのものが体内毒素の排泄不良にあるとしている。
その状態を招いた原因としては、不適切な食事、消化不良、アレルギー、背骨の歪み、精神的なストレスなどが挙げられる。

<治療法>
治療法は、根本の原因によってバリエーションが出てくるが、血液を弱アルカリに戻す食事、体内毒素を排泄する治療、脊柱の歪みを矯正する治療などが勧められる。

長期にわたって消化不良を続けていたために腸内環境が悪化しているようなケースでは、サフラン茶を飲むことで腸内の殺菌を行うことがしばしば勧められている。
また、コロニクス(腸内洗浄)が難しい乳幼児や高齢者に対しては、小児用緩下剤である「キャストリア」を少量頻回に服用することで、体内からしっかりとした排泄を促すことなども勧められる。

体質を速やかに弱アルカリ化する方法として、飲み水に数滴のグライコサイモリンを溶かして飲むということも場合によって勧められている。これは、尿からグライコサイモリンの臭いがするようになった時点で止める。

人によっては、ナス科の野菜(ナス、トマト、ジャガイモ、ピーマン、パプリカ、トウガラシ)が原因になっている場合があるので、これらを食事から除去するのを試しても良いかもしれない。


◎静脈瘤

<原因>
体内毒素を排泄する力が衰え、さらに腰椎または仙骨に歪みを持つ人が立ち仕事に長く従事していると、下肢の血行が滞り、下肢に毒素が溜まり始める。これらの毒素から血管と組織を守るために、体はそれらを瘤という形で隔離し始める。これが静脈瘤のおおまかな成り立ちである。


<治療法>
まず毒素排泄を徹底するためにヒマシ油パックあるいはコロニクス(腸内洗浄)を行う。場合によって静脈瘤の現れている部位に直接ヒマシ油パックを施すことも勧められる。
長時間立ち仕事をするような場合は、弾力性のあるストッキングを履いて、血液が下肢に溜まるのを防ぐことも重要である。
また、約3割の人に対して、ケイシーはマリーン(ビロードモウズイカ)と呼ばれる帰化植物の葉から作ったお茶を服用することや、マリーンから作った軟膏を患部に湿布することなども勧めている。


◎生理痛

<原因>」
生理痛の原因として、もっとも頻繁に指摘されたのは骨盤の歪みであり、次いで、子宮の位置のズレや、子宮や卵巣の癒着などが指摘されている。他には体内毒素の蓄積や、鉄分の不足なども原因として挙げられることもあった。

<治療法>
そのために、まずは骨盤の歪みを矯正するためのオステオパシーが勧められる。さらに、運動としては、床に横になって腰を上げて自転車をこぐような運動をすることと、踵を壁や柱に固定して腕立て伏せの姿勢になり、腰を回す運動を行う。最初は小さな円を描くように右に3回、左に3回回し、次に少し大きめの円を描くように、同じように左右に3回ずつまわし、最後に腰が床に擦れるくらい大きな円を左右に3回ずつ回す。
ヒマシ油パックも非常に有効ですが、これは生理の前までに終えるようにしなければならない。

生理中の痛みを和らげる方法としては、エプソム塩(硫酸マグネシウム)の温パックか、グライコサイモリンのパックを下腹部に施すことなどが勧められる。
あるいは、生理の直前に腸内洗浄(コロニクス)あるいは膣洗浄(ドューシュ)をして、大腸および膣を浄化しておくことも生理痛を軽減するのに有効とされる。










最新の画像もっと見る