龍の声

龍の声は、天の声

「宇宙の生成発展と人間の使命」

2018-11-19 06:28:43 | 日本

菅家一比古さんの「宇宙の生成発展と人間の使命」を要約し掲載する。




宇宙は謎だらけですが、それでも多くのことが解明されております。地球の質量の33万倍の太陽があり、太陽系が形成され、太陽と同じ恒星がこの銀河に約一千億個あると言われています。

そしてこの宇宙には無数の銀河が存在しているのです。もう氣が遠くなる話です。普通の知性や感覚では理解などできません。いくら精神世界の指導者が「宇宙意識で生きる」と言ったところで、それは観念でしかありません。

ただ宇宙の生成発展のプロセスを見れば、そこに一貫した法則性を発見するのです。それは成長、進化を遂げているという事実です。


ビッグバンから始まった宇宙は、最初は一握りの素粒子であったものが、素粒子同士が集まり原子となります。その最初のものが水素原子だと考えられております。

ビッグバンの時、複数の素粒子が結合して陽子をつくり、さらに中性子をつくり、さらに複数個の素粒子で中間子をつくり、この中間子の働きで陽子と中性子が結合して最初の原子核が生まれます。

この原子核の周りに素粒子の一つである電子がトラップされ、最初の原子即ち水素原子が誕生し、森羅万象がつくられたのです。

成長進化はこの世に存在する全ての存在に与えられているどころか、高天原世界の神々こそが生成発展のプロセスの主人公となっているのです。


古事記神話を中心とする日本の神道観からすると、人間は神の分霊魂(わけみたま)で親子の関係ですので、親だけ成長進化して子がしないはずはないのです。

これが宇宙の法則・システムだとしたら、我々人間は成長進化を遂げなければなりません。古事記はその為のバイブルだと思われます。

イザナギ、イザナミの八尋殿(やひろどの)神話も天孫ニニギノミコト(邇邇芸命)とコノハナサクヤヒメ(木花咲耶姫)の妊娠、出産物語も全て宇宙誕生、生成発展を現しております。

天浮橋(あめのうきはし)に立ったイザナギとイザナミが、天の沼矛(ぬほこ)で掻き混ぜて、その塩がしたたり落ちてできたのがオノゴロ島でした。この島は自ずと転がる島ですから、地球を意味していたのです。

ニニギノミコトが、たった三日間で木花咲耶姫が妊娠したのを怪しみ、疑いをかけます。高天原世界はこの世の次元のものではなく、高次元の超時間、超空間世界であるので、私には深くうなずけるものがあります。

現在(いま)から二〇年前の夏、私は北アルプス立山連峰の主峰雄山(おやま)に登拜しました。その三千メートル頂上の奥宮で神道伝来の「天の鳥船(とりふね)」を斎行しました。

三百六十度三千メートル級の山々です。私の雄叫(おたけ)びは山々にこだまし、私の磐笛(いわぶえ)が更に輪をかけ、私の意識は遠のいて行ったのです。

最初は変な氣分程度だったものが、しまいには顕在意識と魂の意識が完全に入れ替わったのです。この時、「天地共感、天地一体、そして宇宙の中心に立った」を体験したのです。

山を下りてからも呆然自失としていました。驚くべき神秘体験は超時間・超空間だったのです。これが宇宙意識と言えば、そうなのかも知れません。

人間の使命は宇宙大の意識の拡大、愛の拡大にあります。即ち生成・発展・進化・成長なのです。そのためにも現在(いま)掴んでいるものを手離すことが大切です。それは執着を解き放つという意味です。

つまり、こだわらない、とらわれない、とどまらない。これが古来から続く日本のかむながら精神です。













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