我が家の庭には、旅先で訪ね行く先々のお寺や神社で、
椿の種を拾って芽吹かせた後、庭に植えて来た椿が、
今では背丈を超えて、枝払いの作業にひと手間掛る様に
なって来ました。
その椿の花が、週明けの温かい日にふと目をやると、
蕾みから花が咲いていました。
椿の花が咲く頃には、ついつい口先からメロディーが、
浮かんで来ます。
「♪つばきさく、はるなのに、あなたはかえらない・・・・♪」
忘れようとしても、どうしても必ず、思い出してしまいます。
病院で、息を引き取り、車で我が家へ連れて帰り、帰りたかった
我が家で一晩を家族と過ごし、次の日に葬儀場へ向かう時に、椿の
一枝を添えた瞬間を、今でも鮮烈に甦って来ます。
刻の流れは早いもので、あの日からもう7回忌を迎えます。
あの一刻から、世の中の動きが、止まったままの私が居ます。
椿の花が、咲く頃にはあの刻の事が浮かんで来ます。取り戻せない
一刻を今でも思い出してしまいます。
椿の花に、巡るめく季節の息吹きを感じながら、断ち切れない思い
に涙を溜めた袋を胸に抱いて、温かな春の季節を待ち望んでいます。
孫娘の手を引いて歌った詩を思い出します。
「♪はるよこい、はやくこい あるきはじめた みよちゃんが・・・♪」
その孫娘は、4月から小学3年生となります。
夜空の星々は、毎年同じ様に巡って来ますが、
同じ様にならないのが人の世の流れと感じている、
我が身です。
このことだけは、いつも昨日のような出来事ですよね。
お互いに、あの世まで、持って行くしかありませんね。
生きてる者は、一日でも長く供養し続けるすべしかないですね。
季節は、日々移ろっていきますが、お体お大事に、お過ごしください。
椿の花を愛でいると、今日は冷たい雨となりました。
三寒四温と言うように、春の日差しはもう少し先ですね。
想い出は、中々簡単には消えないようです。
まだまだ、思い出を胸に閉まって引きずって行くようです。
兎に角、元気で乗り越えましょう!!
そよ風でございます。
流水様のこちらのブログを読んで、昨年5月に胃ガンで他界致しました母が亡くなる数日前に「棺の中に紅椿を供えて欲しい」と話していたのを思いだしました。
5月も末でしたので紅椿は見つからず、叔母が紅いちりめん地で紅椿を縫って亡母の髪に飾ってくれました。
私も椿と亡き母の想い出が強く結びついており、思わずコメントさせていただきました。
いらっしゃーーーーーぃ!!
初コメ頂き、ありがとうございます。
私にとって「椿の花」は、特別な意味があります。
仏像巡りをしている内に、その寺寺で咲いている「椿の花」
に引き込まれてしまいました。
それからは、旅の先々で、椿の花の種を集める様になり、
その種を芽吹かせ、庭に植え付けて来ました。
最初の内は、どこのお寺のものかは、把握していましたが、
今は、どれがどこの華かサッパリ判らなくなって
しまいました。
春先には、その椿の花の蜜を求めて、多くの鳥達が集って参ります。
その鳥達の中に、妻の霊を届けてくれれば、と願っています。
仏像と繋がった、椿の花が春には、思い出を咲かせてくれます。
訪問頂きありがとうございます。
椿の花には、色々と思いがあり、今に続いています。
また、度々ご訪問頂ければ、幸いです。