7月1日に執り行われた「月山神社」の開山祭に参加してきました。
月山神社とは、日本百名山に数えらる月山の山頂に鎮座する、近代社格制度における東北唯一の旧官幣大社(最上位の社格)で、主祭神として月読命を祭っています。
開山祭は、毎年この日にあるのですが、時期的に常に天候が不安定で、開山祭で山頂からすべてが見渡されるほどの快晴にあたる年はめったにありません。基本的に毎年雨具を着ながら参加します。
今年の天気予報もやはり雨、集合した時も雨、八合目駐車場に着いた時もずっと雨が降っていました
そのため、全員雨具を装着して登山スタート
雨とはいってもパラパラと小雨程度の雨が続きます。
「山頂に着くころには晴れればいいなぁ」なんて、淡い期待を抱きながら登り続けます
↑「なで兎」の前で記念写真を撮っている時も、心の中では「山頂から鳥海山が見えればいいなぁ」と思っていました。
この時までは・・・
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しかし、今年の天気は本気でした
そう、悪い意味で
雨足自体は大したことはないんですが、風が強いのなんのって、本当に飛ばされてしまいそうな風なんです
体勢を低くして、雪渓に足を滑らせてしまわないように慎重に歩きますが、ただでさえスリッピーな雪の上なのに風が進むことを妨げます
当然、写真なんか撮る余裕も無く、道中の写真は全然ありません(笑)
休憩しても体温が奪われるだけなので、佛生池小屋以外ではほとんど休憩もしなかったため、例年に比べかなり早く山頂に着きました。
しかし、本当に大変だったのは開山祭の神事の最中でした
山頂の気温は12℃くらいあったようですが、風が強いため体感気温はせいぜい5℃くらい。
風雨に耐え、ガタガタと震えながらひたすら立ち続けること、およそ一時間
完全に体温が奪われました
同行者の中には唇が紫になっている人もいたくらいです。
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でも、冷え切った体を温めてくれた山頂小屋の筍汁の味は最高でした
誰も下山を開始しようとしないので、いつもより長く山頂小屋で休憩していました。
きっと、「このまま山頂小屋に泊まりたい」とみんな思っていたと思います(笑)
そして、下山後に寄った「月の沢温泉北月山荘」のお風呂で、ようやく生き返ることができました
身体のコリが一気にほぐれ、身体中に血がめぐっていくのがわかりました。
結局、山頂からは景色は全然見えませんでしたが、「クロユリ」はちゃんと咲いていました
クロユリは東北地方では月山と飯豊山くらにしか自生せず、月山でも山頂周辺の限られたところに、6月中旬から7月始めくらいまでの短い間だけ花をつけます。そのため、なかなか目にする機会がありません。
今年もあとわずかな期間は見ることができると思いますので、興味のある方は今週末に月山登山にチャレンジしてみてはいかがでしょうか
お問合せ先
≪月の沢温泉 北月山荘≫TEL&FAX(0234)59-2137
≪庄内町商工観光課立川地域観光振興係≫TEL(0234)56-2213