先日も給食で七草粥を食べました。七草粥は「ななくさなずな、とうどのとりが、わたらぬさきに」と七草をまな板の上でリズミカルにわらべうたを歌いながら刻みます。春の七草は知っていますか?せり、なずな(ペンペン草)、ごぎょう(母子草)、はこべら(はこべ)、仏の座(コオニタビラコ)、菘(かぶ)、清白(大根)が七草粥に入っています。本物を子どもに見せました。お正月のご馳走をいっぱい食べた後に消化のよい粥を食べるとても理にかなった知恵ですね。
節分の豆まきをしました。
子ども達の楽しみな行事です。みどり幼稚園は、異年齢保育なので、昨年経験した子が「今日はまめまきだよ、幼稚園に鬼が来るよ、でも大丈夫。僕が豆をぶつけて追い払ってやるからね」と今年初めて経験する子達に言っています。本当は災い(鬼)を祓うもので、わざわざ鬼を具象化しなくてもいいと思っていますが、今、子どもの周りには怖いものがありません。(実際は危険がいっぱいなのに)、鬼というこわいものを自分の力で追い払うのは、自分自身で自分を守るという事を学べるかな、そして、一人ではなく皆で力を合わせることによって、鬼を追い払えたという体験も大切かなと思っています。当日は玄関、各部屋の入り口に柊と鰯の頭、まめがらを飾って鬼が入れないようにしたりしました。
下記は節分についての豆知識です。大人は知っているといいかもね。
【節分】
農耕民族にとって季節の節目やめぐりを知ることは特に大切な事だった、メソポタミヤやアステカでは星や太陽、月のめぐりを観察し、暦が作られた。日本では中国の占星術である陰陽五行説を取り入れた暦が長く使われ、行事のもとになっている。小正月の七草粥のしぐさもそうであるし、節分もその一つである。この暦では1年を二十四節気によって分け、それを春、夏、秋、冬の四季に分けている。それぞれに立春、立夏、立秋、立冬があり、古くはその前日である現在の節分だけが残った。節分行事はこれから種を蒔こうとする田畑から鬼や災いを追い出し、家にも入れないという願いが形になったものと考えられる。豆まきは中国から伝わった追儺の儀式に由来しているが、畑の肉とよばれた大豆を播くことに豆の力を信じ鄭宝でもあるだろうし、語呂あわせの魔目からとも、魔滅に通じるからとも言われている。家の戸口に柊に鰯の頭をさすのも、トゲと臭いによって鬼払いをしようとする願いがかたちになったものである。
『わらべうたと子ども』 木村はるみ、蔵田友子著 古今社より抜粋
あゆみ展について
●日にち:2月14日(土曜日)
●時 間:午前10時から午後2時までですが、ご都合のいい時間にお出かけください。出来ましたら早く来て朝食にカレーライスはいかがですか、又はご家族で昼食をお召し上がりください。給食のスタッフが作る本格カレーです。
●内 容:園児の作品展、喫茶店(カレーライス、ジュース、コ--ヒー)
●園児の展示作品について
年少児 描画2期、3期各1枚・・・全クラス
年中児 描画2期、3期各1枚・・・全クラス
製作 廃品を使って・・・4組
ビン人形・・・5組、6組
木片を使っての作品・・・2組、7組
つる・・・1組、3組
年長児 描画1期、2期、3期各1枚・・・全クラス
粘土 幼稚園で働く人々・・・4組、5組、6組
親子の触れ合い・・・1組、7組
大きくなったらどんな人になりたいか。・・・2組、3組
以上の作品を展示します。作品はわが子のものだけではなく、特に描画は、2歳児、3歳児、4歳児、5歳児と順に年齢をおって見ていただくと描画の発達の過程が見られていいと思います。描画の発達は先だってもみどりの指で書いてきましたが、描画の発達は初めは線を横や縦にいっぱい描き、次に円らしいものを描きますが、まだ円は結べません。次に円が結べるようになると○から手足が出てきます。いわゆる頭足人間です。
上記のようにどの子もこのように発達します。どうぞわが子が今どこにいるの
かを見てください。その時「うちの子遅れている」「うちの子は年齢より発達している」なんて見方は困ります。描画の発達は環境、体験によって、又、その子の興味によっても異なるからです。ただ言える事は、人間は誰も同じ筋道を通って発達すると言う事です。どの子も一歩ずつ階段を登るように発達をします、何段も跳び越えて発達したり、過程をぬかして発達すると言う事はありません。早く発達したから遅く発達したからと言う事は問題ではありません。それらをご理解いただいてから見てくださると、描画を展示する事の意味がいきてきます。描画を見る時には発達の段階を知っていただく事と共に描画を描いている時の子どもの内面の声に耳を傾けたいものです。子どもと話しをしながら見てください。そしてその声にしっかり耳を傾けて「ああ、そうなのか、ほんとうによくわかるよ」と肯定的に見て、誉めてあげてください。そして、全体的には発達を見る、どの子もそれぞれ違う風に描いている事を見る、好きなお話をしてもらって描く三期の描画は、子どもの想像力の発達に大きく寄与しているという事を知ってくださると嬉しいです。
製作は、それぞれの素材を使って作りました。どの子も個性的な作品に仕上がっています。これはどの子も大好きな作業で何時間も取り組みます。人は物を作り出す事に魅力を感じます。一つの素材から何かを生み出すという行為は人間の根源的な欲求です。幼い時のこのような活動の体験が後の仕事や物を作り出す喜びの基礎になるのではないかと思っています。
粘土は、幼稚園生活の総仕上げ、園生活の中で育んできた子どもの力の表現です。手先の巧みさはもちろんですが、特に心の成長が見られるでしょう。自分に対する自信、周囲の人々と自分の関わり、家族の愛、愛してくれている人々の存在、仲間の存在など子ども達の心にしっかり育ってきています。その作品を見てください。ひとりひとりの心身の発達を最大限に促す努力と、その子の要求を受け入れて大切に育て、子ども達が大人達に愛されていると実感できる幼稚園であるからこそ出来る作品展である事を自負しています。是非ご家族お揃いでお楽しみください。
お願い
1. 車は馴柴小学校の隣の空き地を借りていますのでご
利用ください。(12日までには駐車券を)
2. 幼稚園の駐車場は外部の人と、病気の人に空けてく
ださい。
3. 靴は靴箱に入れずビニール袋に入れてお持ちください。
4. 作品について、教師が説明させていただきますので、
各部屋で聞いてください。