嶋津隆文オフィシャルブログ

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雨の中、御前崎の中部電力浜岡原子力発電所を訪ねる

2015年03月23日 | Weblog

【中電HP】

先週末にFJK(NPOフォーラム自治研究)のメンバー10人と御前崎の中部電力浜岡原子力発電所を訪ねました。生憎の雨模様の中ではありましたが、中電広報課長らの4時間近い案内を受け、その後に意見交換の場を持ちました。

約50万坪の広大な敷地に1号機から5号機までが海岸にそって並びます。1号機、2号機は廃炉が決まっており、残り3つが原子力規制委員会などの審査を受けつつ再稼働を待っている現状です。

私たちが関心を持ったのは一つに再稼働に対する地元合意のあり方についてです。中電が安全協定を結ぶのが直接周辺の御前崎、牧之原、掛川、菊川の4市。さらに周辺の5市2町とも情報連絡会を設けています。そして静岡県が存在します。ではそのうちのどの自治体の同意が再稼働に不可欠なのでしょうか。

今月初め、九州の川内原発の再稼働には地元の県と市(薩摩川内市)の2つの地元自治体の合意でよいと鹿児島県知事は明言しました。物事の決めねばならない事態の下で、それは一つの判断と言ってよいようです。

とかく昨今は、こうした事態の場合、その合意の自治体(住民)を限りなく拡大する傾向にあるようです。対象を「無限」にしてしまうような、民主主義至上主義といった風潮はやはり問題とすべきでしょう。

そういえば浜岡の防波壁は東海地震の懸念から、福島第一事故の教訓で海抜12mとされました。しかし翌年には18mまで引き上げられ、最近になりもう4mアップされ、現在22 mの高さの工事を行っています。バベルの塔のように限りなく天空を目指すこととなります。

「想定外」という言葉の恐怖は確かに理屈を超えていきます。想定外の津波のための「無限」の壁の高さ。想定外の放射能の影響のための「無限」のエリア拡大。昨今の原発を巡る議論がしんどいのは、この絶望的な「無限」への無力感のせいでしょうか。

しかし風潮だけに翻弄されず、他人任せばかりにせず、客観的な数値などを把握し、自らの責任ではっきりと線引きをすることもこれからの地方自治体には必要となってきているといってよいのです。

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