写真:「B1グランプリ3会場の一つ」
まずは写真を見て下さい。この人混みがB1グランプリの厚木3会場の一つ、相模川の河川敷での光景です。入場者数は9月18日が17万5千人、19日が26万人で計43万5000人と発表されました。
出展した全国の挑戦グルメは43。それに地元神奈川のフードが39加わりました。人気のシロコロホルモンは待ち時間2時間。9月とはいえ、未だ続く炎天下でどこ店も長い行列が作られていました。いやあ老若男女を分かたず凄いエネルギーというものです。
このB1人気の所以はなんでしょう。第一は間違いなくその安さです。一品が200~400円というのは気楽です。第二はテレビや新聞で喧伝された話題イベントへの関心でしょう。ブームが作られ、その作られたブームに更に乗っかっていきたいとの遊び心と言えるかもしれません。
松蔭大学は厚木の大学です。それだけに地元のこのビッグイベントに参加しない手はないと、積極的に関与してきました。しかしこの40万余の人の洪水に、いささかゲッソリしたのが学生ボランティアのホンネのようでした(笑)。
「厚木のまち中もさることながら、帰りの小田急の中もB1の匂いが充満していましたよ」との知人のメールにも、思わず大笑いしてしまったものでした。
来年の開催場所は姫路市です。「姫路おでん」がウリのまちです。もっとも姫路城は今年から天主閣の修理で、あの白鷺がテントに包まれています。その事態にこのB1イベントをぶつけることで、もう一つの観光客を図ろうとの算段なのでしょう。
B1グランプリには、食欲だけでなく、人間や社会のいろいろな欲望が混ざっていくようです。