嶋津隆文オフィシャルブログ

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27校を15校に統合する学校全体配置計画を発表

2014年12月19日 | Weblog

今回はちょっと戸惑いながら、自分の仕事の話を載せます。今日記者会見し、田原市の学校配置計画を発表しました。27校ある田原市の小中学校を半分近い15校に統合するもの。多分これほど大きな改革は全国的にもないでしょう。

学校の統廃合は否応なく地域のコミュニティや生活ぶりを変えます。そうとは言え、どうしても子どもの未来を考えねばならないとの私の改革への心情を知ってほしいもの。そう考え、以下に計画の私の冒頭文を掲載します。

田原の子どもたちの未来のために

昨日今日、市役所に届けられる出生届の状況を見ていると愕然とします。田原市における小学校入学が予想される子どもたちの数の少なさです。例えば亀山小では4人(1歳児)、高松小は7人(2歳児)、六連小8人(5歳児)、若戸小8人(4歳児)、大草小9人(3歳児)、清田小9人(2歳児)といった事態になっているのです。

子どもたちには友達が大切です。未来を担う子どもたちは、限られた小人数のなかで育つのでなく、様々な個性をもったより多くの友達に囲まれるなかでしっかりと社会性をつけなくてはなりません。「小中学校の小規模校化の解消」。これが私ども教育委員会の学校再編の出発点であります。

平成25年4月に、教育委員会として小中学校の「再編の基本方針」(第1次方針)を定め、地元と繁く話し合いを重ねて参りました。そこで多くの方々の理解をいただき、和地、堀切、伊良湖の3小学校の統合が合意されました。野田中の田原中への統合も決まりました。また他のいくつもの校区で再編に向けた「学校を考える会」も発足されました。

こうして積み重ねられた地域の中での様々な意見を受け、私ども教育委員会は今次、田原市の「学校再編の全体配置計画」(第2次方針)をお示しすることといたしました。もとよりこの計画は議論のたたき台であり、これをもとに地元の皆様との議論を重ね、小規模校の早期解消を進めて参りたいと考えております。

米国の社会学者のマーガレット・ミード女史は、「未来とは現在(いま)である」と語りました。未来を担う子どもたちの教育環境はまさに現在(いま)、整えなければなりません。市民の皆様方のご理解をお願い申し上げる次第です。


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