嶋津隆文オフィシャルブログ

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「2016年でなく2020年で良い」と石原知事

2013年09月11日 | Weblog

写真:「メイン会場デザイン」

アルゼンチンでの東京五輪決定の瞬間は間違いなく感動的でした。経済の不況感や原発事故の絶望感、高齢化社会の沈滞感が漂ってばかりの日本人が、あんなにも歓喜した姿を見せたのは、それこそ何年ぶりだったでしょう。

それにしても思い出すのは10年ほど前のことです。当時、東京都庁の生涯学習スポーツ部長のポストにあった私は、石原慎太郎知事から「オリンピックをやることとした」との話を聞いたのです。

突然のことに驚きました。しかもこう一言が加わっていました。「2016年は難しいと思う。だから2020年を目標とするが、2016年にも立候補するということだ」と。

えっ2016年はダミーなの? 何よりも10年後の開催のことがそんな思い通りにコトが運ぶのだろうか。第一、石原都知事はその頃は知事を引退しているはずではないか。大いに訝しがったものでした。

あれから10年。果たして2020年のオリンピックが東京に決まりました。その喜びもさることながら、あの石原慎太郎知事の、往時の長期的戦略というか動物的嗅覚というか、その構想力に改めて感じ入ってしまう昨日今日というものです。


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