嶋津隆文オフィシャルブログ

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サマルカンドで知らされた暑さ・寒さのうそ

2013年08月21日 | Weblog

写真:「レギスタン広場」

お盆を過ぎても暑さが一向に衰えません。今日も朝から蒸し暑さに辟易しています。そんな折、ふと思い出すことがあります。ちょうど30年前でしょうか。8月下旬にシベリアから中央アジアを旅したことがありました。もちろん旧ソ連時代のことです。

酷暑の中央アジアで、何とかすがりつきたいと思ったのは日本を出るときに聴いた言葉です。「サマルカンドのあたりではね、空気が乾燥していて、だからいくら暑くてもいったん木陰に入ればそこは涼しく気持ちがいい」。

しかし違うのです。40度近い灼熱の中央アジアです。木陰に入ろうが建物の影に身を潜めようが暑いものは暑いのです。気が遠くなるほどに。湿気の多い日本と異なり乾燥地帯では直射日光を避ければ涼しい…。いったい誰がこんな期待を交えたウソを言ったのでしょうか。

そういえばこんな言い伝えもありました。「富士山の上で自炊して食べるご飯は、山頂の気圧の低さから十分に沸騰しない。従っておいしくは炊けないのです」。
しかしこれも他の人から聞いてみるとまっかなウソのようです。すなわち当時富士山に登る若者の多くは皆貧しく、安いお米しか持参していかなかったというのです。安ければおのずとおいしい米とはなりません。

こんなことを立て続けに思い出していると、いやはや暑さがどんどん増してくるというものです。


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