嶋津隆文オフィシャルブログ

嶋津隆文オフィシャルブログ

南信州の満蒙開拓団の歴史館でその悲哀を思う

2013年07月16日 | Weblog

阿智村といってロケーションの分かる人は殆どいないことでしょう。長野県下伊那郡の山村であり、中央高速の飯田山本ICから降りて15分ほどのところにあります。そこにこの4月、満蒙開拓平和記念館がオープンしました。

信州からの満蒙開拓団と言えばまさに山崎豊子の「大地の子」の舞台です。ぜひ現地を訪れてみたいと、ちょうど教育委員会の研修会が先週末にこの地で開かれたのを機に足を運んできました。開拓団の悲劇の歴史を決して風化させることがあってはならないと、記念館の設立趣旨はこううたいます。

「中国東北地方にかつて13年間だけ存在した幻の国「満州国」。ここに日本から約27万人の農業移民が渡って行きました。「満蒙開拓団」です。“20町歩の地主になれる”、“満州は日本の生命線”―夢を抱いて渡った新天地でしたが、1945年8月9日、突然のソ連侵攻で満州は戦場と化し、開拓団の人たちは広野を逃げ惑います。終戦後も祖国に帰ることができず、難民収容所では飢えと寒さで大勢が亡くなりました」。

戦後70年たっての記念館の設立です。この村の人々の測りがたい無念が滲むというものです。満州での集団自決の惨劇や収容所での非情な光景を語った帰村者たちの証言は、一切の形容詞を受けいれないほど苛烈なものでした。歴史はどんなことがあっても語り伝えねばならないと、刺すような思いを抱かされたといって過ぎることはありません。


  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする