写真:「北鎮記念館2階」
先週開催された全国教育長会議に出席した際の、旭川市での大いに驚嘆した話しをもう一つ付け書きます。
「水師営の会見」といえば、戦前であれば知らぬ人のない、日露戦争でのもっとも有名な出来ごとです。
♪ 旅順開城約なりて 敵の将軍ステッセル
乃木大将と会見の 処はいずこ出師営
そのステッセル将軍の夫人が愛用していたというピアノが展示されていたのです。写真がそれです。陸上自衛隊旭川駐屯地に併設される、北鎮記念館。その一角にこの歴史的遺品がデンと鎮座していたのです。
旭川と言えば「第七師団」です。日清・日露の戦、シベリア出兵、満州事変、支那事変、そして終戦後に侵攻してきたソ連軍との戦闘。日本の軍事史そのもののような「第七師団」の歴史を展示する北鎮記念館は圧倒的な存在でした。
その中でもこのステッセル夫人のピアノには、まさに100有余年の時空を超えての、圧倒的な存在感を示していたのです。