写真:「昨年夏、柳井に山本繁太郎さん(左)を訪問」
山口の知事選が告示されました。友人の山本繁太郎さん(国交省審議官)が現知事の後継者として立候補しています。その仕事ぶりの誠実さや生来の明るさから、彼の評価は昔から高いものがあります。ぜひ知事になり郷里の発展に寄与してほしいものです。
それにしても首長選挙にあって、常々問題だと憤慨することがあります。それは選挙の争点が当該地域の課題でなく、国政の課題が持ち込まれることです。今回は原発です。上関に原発設置が進められているからとはいえ、その争点の限定ぶりは異常です。
果たせるかな、大阪維新の会の一人が立候補し「反原発」だけを強調して選挙を進めています。山本繁太郎陣営からは「県民の日々の生活はどうするんだ」と批判していると聞きます。人々の生活全般を担う首長の候補者としては当然の視線です。
自治体の首長選挙を、こうしたミニ国政選挙にしてしまっているのは、明らかにマスコミの責任です。そして候補者のポピュリズム志向です。興味をそそりそうな課題だけを、興味をそそらせる手法で取り上げていく。その結果、過疎化や高齢者対策、地域経済の衰退などといった切実な課題がなおざりにされていくのです。
これは何とも危険なことだと言わざるをえません。