嶋津隆文オフィシャルブログ

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浅田次郎のスケールの大きな話しは何とも爽快

2012年02月25日 | Weblog

写真:「幕末の三田の大名屋敷(ベアト)」

近所で開かれた浅田次郎の講演会に行ってきました。紅梅が一斉に咲き始めた立川の緑道を自転車で走り、春を感じる温かい風を浴びて向ったこともあって、気分よく会場に入りました。

講演のタイトルは「明治維新という革命」。家康の日比谷入江の埋立て工事から始まったこの人気作家の話は、土地バブルで東京人が離散した現代の事態にまで及び、300年の時空を超えての、何ともスケールの大きな展開でした。

例えばこうです。徳川幕府は江戸の土地の8割を所有し、それを各大名屋敷として貸与していた。この膨大な土地を自由に利用できるということで維新政府は東京遷都を決め、その結果、見事な近代都市を構築することに成功したのである。

或いはこうです。終戦後の日本人が占領米軍を受容したのはなぜか。それはペリーから始まる米国との親密で長い歴史があったからだ。幕末に最恵国待遇を与えて以降、留学生の数も米国が一番多い。モガモボの流行も欧州でなくハリウッドから来た。こうした風土があったからだといえる。

最後にこう結びます。明治維新を成功させたのは9割という識字率の高さである。津々浦々に寺子屋や藩校があり、そのことが人々をして太政官布告を自ら読ましめ、革命的な維新の改革を支えた。この日本人の素晴らしさを我々はもっと誇ってよい。昨今の我々は日本を見下げている気がする。

浅田次郎の気さくな話術もあって、気分よく聞き終え会場を後にしたものです。春がくれた、ちょっとした爽快気分のプレゼントでした。


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