嶋津隆文オフィシャルブログ

嶋津隆文オフィシャルブログ

嬉しい!「満鉄30年略史」が入手できた

2010年05月02日 | Weblog

「大連の満鉄本社」

いま、とても気分よくはしゃいでいます。ゴールデンウィークに入ったからでも、新緑がキラキラしているからでもありません。以前から欲しかった「南満州鉄道㈱三十年略史」(原書房)が手に入ったからです。

満鉄には、常に関心がありました。それだけに5年ほど前には、大連の満鉄本社跡(写真参照)や満鉄が経営していたヤマトホテルを訪れ、また瀋陽(昔の奉天)では関東軍が爆破した満鉄の現場にも足を運んだものです。

今回、とくに近刊の拙著「明治の日本人と地方自治」(公職研)を執筆するにあたっては、満鉄の存在をなぞることが必要でした。しかしインターネットで見ると、その最良の資料「30年史」は3万円近い高額で殆どあきらめかけていたものです。

その30年史を、何とさっき、ふらっと立ち寄った立川の古本市で見つけたのです。小躍りしたとはこのことでしょう。昭和12年出版の復刻版です。通し番号191。売価7350円。躊躇する理由は全くなく、すぐに買い求めたものでした。

いま、再校のゲラ作業中の「明治の日本人と地方自治」のなかでも、満鉄の兄弟会社である「満州拓殖公社」で理事をやっていた親戚の一人を追いかけています。それだけに今日は急いで、この本に目を通さなくてはなりません。しかしその作業は苦痛でも何でもなく、ドキドキするばかりなのです。

そんなこんなブログに書きながら、ああ自分もひょっとしたら研究者の端くれになったのかと、苦笑する次第です。いやあ、それにしても、窓から見える今日の5月の空は快適です。


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする