市場では物売りの人たちに声かけられまくる。
ここにいる限りそれが続く。
それがウザーな習慣でも
パソウのカコイイお兄さんなら声かけられたいと思ってしまう。
けど1対1になるのがむつかしい。
向こうは常に数人で行動していて
ひとりが客をつかまえると、これはどうだ、こっちはどうだ、の包囲網。
なかなかピンポイントでカコイイ人だけを狙えない。
そんな中、ひとり気になるお兄さんが。
目が合うともれなく向こうから声がかかる。
『マルボロ? VCD?』
かごの中を見せてくれるが欲しいものが何もない。
『う~ん・・・ いらない。』
何か買おうかと思ったがマジで何もない。
それを俺が迷ってると受け取ったのか、
『100バーツ、80バーツ、50バーツで・・・』
交渉してもないのにガンガン値引き。
何を下げてくれてるのかもワカラン。
『ゴメン、いらない。』
買う気もないのにこれ以上一緒にいるのはワルイ、
と思って立ち去る。
それでもお兄さんはまだあきらめきれない様子。
俺が他の店を見てる間もつかず離れずの場所にいる。
目が合うと、『いる?』 って感じにかごを俺に向けて差し出す。
首を振る俺。
でもまだ近くをウロウロしてくる。
これは・・・
俺にホレたな! ←そうなるか?
気付けばいなくなってた。
なんじゃそりゃ。
そのまま市場散策続行へ。