読書感想文。

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「あすなろ三三七拍子」を読んで。

2010-10-15 21:55:13 | 作家さん/さ行
重松清さんの「あすなろ三三七拍子」を読了しました。

電車内で読んでいるのに、軽く涙がにじんで焦りました(汗)
「男の世界」って良いなぁ・・・と思い、満足度は80%です。

「子どもがオトナになったときに後悔を残させないようにする。親が貫く正しさっていうのは、それだけなんだよ。子どもが悲しい思いや悔しい思いをすることは、ある。しかたないんだ、人生は思い通りにはいかないんだから。親がそこをかばってやるわけにはいかない。そんなことをしたら、それこそ子どもを甘やかすことになる」

後悔しっぱなしの人生、とは言いませんが、タラレバを考えそうになってしまうことがあります。

「本音で生きていけるうちは、本音を大事にしろ。自分のほんとうの気持ちを押し通せるのが若さなら、若さのあるうちは、行けるとこまでそれを押し通してみろ。無理に悟ったようなことをしなくていい。ものわかりのよすぎるオトナは信用できないが、ものわかりのよすぎる若造は寂しいではないか・・・・・・。」

本音を隠すことの方が今の私には多いです。
やはり大人になると余計な摩擦を避けるようになるし、本音を隠して周囲に合わせるのが苦痛にならなくなった気がします。

「よう考えてみんかい!『オトコ』と『オンナ』を合わせて『オトナ』や!」

これは名言だと思いました。
チャンスがあったら実生活で使ってみたいかも。

久しぶりにハートウォーミング系の作品を読んだ気がして、少し自分の気持ちも上向きになれました。

それでは、また。