読書感想文。

メインは読んだ本の記録です。

「ドロップス」を読んで。

2007-12-20 12:34:10 | 作家さん/な行
永井するみさんの「ドロップス」を読了しました。

共感できる箇所が多数あって、満足度は80%です。

「与えられた役割はきっちりこなさなければならないという使命感のようなものすら感じる。思ったそばから、夏香は絶望的な気分になる。使命感。なんて潤いのない言葉だろう。」

誰かを心配するフリ、笑っているフリ、怒っているフリ・・・。
求められているキャラを演じているような感じに襲われることがあります。

「今そのとき目の前にいる相手に、気持ちを向けることができない。そこにはない何か、それが一体何なのかも分からない何かを求めてしまう。だから、いつも時間が無為に流れていくような気がしてしまう。こんなふうに、自分の周りを何かがすり抜けていくと感じるようになったのは、いつからなのだろう。」

離人症というと大げさですが、たまに自分が空っぽになるような感じがします。

あーあ、もうすぐ年末かぁ。
今年一年も私生活で進展がないまま終わりそうです。

それでは、また。