先日の夜、ふと体が熱く感じ、測ってみますと37度ありました。私の平熱は低いので37度近くなると、すぐ異常を感じます。それでいつものように葛根湯を飲みましたら次の日の朝には普通になっていました。葛根湯は風邪の引きはじめの時には効き目があるとされています。これまで私はこれでしのいできて、もう20年以上も風邪とは縁がありません。
葛根湯は、伝統中国医学のから日本で独自に発展した漢方医学の理論に基づいて処方される医薬品の一種です。江戸時代にはすで既によく使われていて、「葛根湯医者」ということばもあります。当時は医師の免許制度などはなく、誰でも医師になれたのですが、いい加減な医者になるとどんな症状にも葛根湯を出したことからそのように言われたようです。いわば「藪医者」の別名のようなもので「藪医者」とは、竹藪のように少しの風(風邪)でも騒ぐということです。それよりももっと程度の低い医者は、藪にもならない「筍医者」と言ったそうです。それはともかくとして、葛根湯はもちろん万能薬ではありませんが、発汗作用があって、初期の風邪や肩こりには有効です。私は肩が凝ったときにも飲んでいます。
葛根湯に限らず私は漢方薬贔屓なところがありますが、漢方薬は普通の医師は処方してくれませんし、薬局で売っているものは高いのが難点です。漢方薬ではありませんが日本古来の民間薬なども飲みます。私が常備しているのは、昔奈良の吉野の山伏が使っていたという胃腸薬の「陀羅尼助」を、食べ過ぎして胃もたれした時に寝る前に飲みますと、一晩で治ります。
西洋医学が主流の現在では、漢方薬は何かいかがわしいように見れられもしますが、そんなことはありません。ただし我流の判断はよくなく、そういう意味でも漢方を扱う医師や病院がもっと多ければいいとは思います。
上海にいる次女が中国医学に関心を持ち上海の大学でレポートしており、家内の肺に関する情報や中国医薬などを送ってきます。
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