冬青(そよご)風

常緑樹の森の下に佇み、かたい葉が風にそよいで、ソヨソヨと音をたてる。
ソヨゴの語らいを聞いていただければ幸いです。

春へんろ 6 (徳増から奈半利) その2

2006年03月23日 23時11分45秒 | 歩き遍路・3順目高知編
高知・春へんろも3日目(06.3.10)、今日も40km以上の歩きになった。
26番金剛頂寺から「道の駅キラメッセ」に下りて来たが、今回は素通りする。
時刻は14時。まだ奈半利までは16kmもあるので、先を急ぐのみ。
お墓の多い海岸線を黙々と歩く、歩く。 やっと楽しみにしていた吉良川にはいる。

土佐漆喰の白壁に水切り瓦を備えた独特の民家、切り妻造りの町家が並ぶ町並み。
水切り瓦の模様がとても美しい。すっかり街も整備されゆっくり散策したかったが、
時間も押してきているので流し見で通り過ぎざるをえなかった。
(デジカメ故障が悔やまれる 

 たんぽぽさんのブログ「日々雑記・吉良川散策」は魅力いっぱいです。

羽根町にようやく16時到着。お腹がもぺこぺこなのでお店を探すと、饅頭屋さんが
お倉饅頭といって俵型の小さな田舎饅頭だった。ワンパック6個入り。
店の横にある休憩室で休ませてもらい、お茶を持ってきて頂いた時にはすでに3個食べ
終わっていた。あっさりしたこし餡なので、空腹でもあったが全部食べる。

今回の室戸での楽しみは「中山峠」を歩くことだった。
10年前の1回目の歩きの時は、峠の存在すら知らずに国道歩きで、羽根岬を通る。
7年前2回目の時は、雑誌「四国へんろ」で中山峠のへんろ道を整備復元された記事で
峠の存在を知り是非歩こうと思ったが、生憎の雨で国道歩きをしてしまう。

今回こそと出発前には考えていたのだが、羽根の町を歩いている頃は疲れきった頭が、
中山峠のことはスコーンと抜け落ち、またまた羽根岬の漁港の入り口まできていた。
あと奈半利まで何キロかと、地図を広げてみると「中山峠」の文字が飛び込んでくる。

 へんろ道の入り口を通り過ぎている。とにかく今回こそ中山峠を制覇しなければと、
もと来た道を500mほどバックする。民家の人に入り口を尋ねながらようやく登り口に。

峠までは農道やあぜ道を通ることになるが、昔からと思える苔むした石畳にも出会えた。
静かな海を見渡せる高台に2,3軒の集落があった。
下り道で農作業をされている奥さんから挨拶をされる。
「風情があっていい道でね。」と言うと、「下りは急で、滑るので気をつけてね」
苔むした丸石はよく滑る。慎重に歩いていても足を取られることが何度もあった。
 
峠を下って再び海岸線にでたら。はや時刻は17;20。当初の予定17時を大幅にオーバー。
朝、徳増をたった時は、①案、なはり駅で打ち止めして高知市内の実家に帰る。
②案、あまり遅く奈半利に着くようだと、一泊して27番神峯寺を打って高知に帰る。
と、2案を考えていた。奈半利の町に入った頃は、日暮れて18時も回っていた。

これから2時間もかけて高知に帰るのもためらったが、とにかく駅へ急ぐ。
駅に着くと18:25の電車が出たあとだったので、次の便は19:59までなし。
とても1時間半も待てないので、やっと踏ん切りもつき奈半利泊まりに決定する。
国道に戻りほかほか亭で弁当を買って、1kmバックして「ホテルなはり」に向かう。

いやはや、今日もとてもハードな歩きをしてしまったが、中山越えが出来たので良し
「ホテルなはり」は素泊まり4500円で、立派な温泉(?)で露天もありました。
気泡シャワーで足、腿、腰を時間をかけてマッサージをしたので、疲れもとれた。
いよいよ明日は最終日。なんとか昼までには27番を打って高知の実家にに戻れそうだ。

      今日もたが、疲れた

明日はいよいよ「春へんろ最終日」(奈半利から神峯寺)です。
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