だんだん広場より見えるナガレ山古墳
先週から馬見丘陵公園を3回に分けてご紹介してきましたが、今日はこの公園の
売りである古墳について紹介します。
馬見丘陵一帯は四~六世紀にかけて築かれた250基を超える大古墳群がある。
巣山・ナガレ山・築山古墳など大王級の古墳やさまざまな古墳が分布する。
公園自体もその古墳を整備するなかで、古墳と共存する施設として生まれた。
公園内には池上古墳、ナガレ山古墳、別所下古墳、三吉2号古墳があります。
公園の周囲を囲むように、乙女塚古墳、倉塚古墳、巣山古墳があり、それらも
現在整備中で、いづれ公園の一部となり出入りできるようになるようです。
結びの広場より望むナガレ山古墳
公園館の古墳展示ブースのナガレ山古墳の模型。
ボタン操作で半分せり上がり、古墳内部の様子が見れる。
陳列台の上に2台のモニターがあり、1台は古墳の出来るまでをアニメで放映。
もう1台では、現代工法で古墳を作るのが実写で放映。両者の比較がよくわかる。
昭和51年12月27日に国指定史跡となったナガレヤマ古墳は、全長105m、
後円部直径65m、前方部幅71mの後円部を南に向けた前方後円墳です。
昭和63年より史跡公園として発掘調査とともに行われた復元整備では、東側には
埴輪を並べ、葺石を葺いて築造当初の姿に復元され、西側は芝生を張って整備し、
1,600年前と後の姿を同時に見る事が出来るようになりました。(馬見丘陵公園HP)
平成9年5月18日に新たに開放されました。
ナガレ山古墳は土取りで破壊しかけたものを住民等の努力で完全復元したそうです。
墳丘全面に葺石が葺かれ、古墳の周りに約500本ほどの円筒埴輪・朝顔形埴輪が
ずらりと並べられ、なかなか爽快雄大な眺めです。
墳丘は東半分が築造当時の姿に、西半分は芝を張って整備復原されています。
古墳の頂上まで登ると、なかなかの眺め。公園内が一望できます。
南エリアは古の丘がメーンで、そのそばに小さな墳丘があります。
ナガレ山古墳から散策路を進むと、佐味田狐塚古墳に出る木製橋から南エリアに。
もうひとつ南エリアに行くには、上池の道ぞいに花のトンネルがあります。
現在花のゲートは、紅白のハギと、芙蓉が満開で迎えてくれます。
三吉2号古墳は小さな墳丘です。墳丘の周りは綺麗な芝生で覆われています。
上までは木製階段がつづき、両脇には彼岸花も見られた。
悠久の時が流れます。なかなか静かな、ほっとする空間です。
古の丘の横に馬見古墳群中最大の巣山古墳がどんと横たわっています。
埋葬者は古墳時代中期初頭の葛城の王墓との説があります。
このようにたくさんの古墳を取り込んだ馬見丘陵公園に是非お越しください。
馬見丘陵公園紹介HP