今年最後の「ご命日の集い」。
誰のご命日かといえば、親鸞聖人の月命日の集まりですが、今月は先週亡くなられた常照寺のお役僧さまのご遺骨をご安置して、その追弔会を併せてお勤めさせていただきました。
常照寺の「ご命日の集い」は現在、毎月13日の前住職の命日と「28日さま」の2回。
もとはといえば、来年33回忌を数える前坊守の亡き後、本堂・庫裡や境内の掃除を「住職だけでは大変だろう」と篤信のご門徒らが集うてくださったのがはじまりでした。
坊守の月命日の18日、宗祖のご命日の28日と合わせて、月3回の8の日がご命日の集い。
同じく来年25回忌を数える前住職の還浄後、今の13日と28日の集いとして今日に至ります。
基本的に、朝10時ごろから本堂・庫裡・境内のお掃除をして、勤行と法話・感話、コロナ以前は終わってから昼食をとりながら座談といった内容。
亡くなられたお役僧さまは、坊守亡き後、その総指揮を担ってくださった。
彼岸やお盆、報恩講や永代経の前には、仏具のおみがきの段取りから、水引や打敷などの荘厳、時には参加者の昼食の手配まで。
長い間、「縁の下の力持ち」として、聞法の道場として寺の設えをなさってくださいました。
勤行後、遺骨の前で「白骨の御文」を皆で唱和。
「後生の一大事」は、後の世ではない。
あなたを失ってからの、私の後の生き方の「一大事」だ。
お陰さまで色んなことを教えていただいた。
有り難うございました、と。
ただこれで終わりでない。その身をもってしての道場の設えの任を終えられ、今度は前住職や前坊守、ご命日に集った仲間らとともに仏として、聞法の設えをなさっておいでになる。
今後ともよろしくお願いします、だ。
ひとつのけじめ。
ケジメをつける人でもあった。
今年は奥さまの13回忌も勤めた。奥さんのお葬式の日以来お酒を絶たれた。
1周忌を区切りに免許を返上した。以来、自宅とお寺を96歳まで自転車で通いつづけた。
7回忌の後だったか、何か失敗をしてはいけないから、と袈裟衣も返上された。
以降、お寺の法要では息子が鏧役を勤めている。
たくさんのお育てをいただいた。
お年玉はもういただけないが、まだまだお育てをいただきたいと思う。
以上、弔辞をもって今年のつぶやき終い。
亡きお役僧さまは、この「つぶやき」のLeading Readerでもあられた。
読んでくださる、聞いてくださる方々、亡き人々の視線を意識しながら、来年もつぶやいていきたいと思います。
有り難うございました。
今後ともよろしくお願いします。
おわりとはじまり。
最後に除夜の鐘と修正会のご案内をもって。