遊煩悩林

住職のつぶやき

虚仮不実

2020年01月14日 | ブログ

昨日の中日新聞に「日本書紀と現代」という社説が掲載されていました。

中日新聞 https://www.chunichi.co.jp/

720(養老4)年の成立から1300年という「日本書紀」。

日本の国のあり方、日本人の生き方にただならぬ影響と根拠を与えてきた歴史書です。

各地で特別展が企画されているというので、機会があれば足を運んで学んでみたいと思いました。

学んでみたいという動機は、日本書紀そのものというより、それがどのように私たちの思想形成に影響を及ぼしているのか。

そして、それが是として、また否として、また中立的に扱われているのか、どのようなスタンスと方向性をもって展示されているのかということを知りたいからです。

「社説」には

明治以降は天皇制の正しさの論拠とされ、「古事記」とともに批判の許されない「神典」となる。

とあります。

明治の維新以降、日本人の思想がどのように形成されてきたのか。

いま私たちのアイデンティティにどのように機能しているのか。

 

ところで、昨年末に常照寺年報『朋光』第43号を、ご門徒にお配りさせていただきました。

決して天皇をどうこう言うつもりも、神道を批判するつもりもございません。

しいて言えば、それらの権威を利用する為政者と、その権威に自分自身がしがみついているのではないかという自省の念をこめて。

あくまでも「わが身」を問うご本尊を明らかにしたいという主旨の文章です。

行間に、歎異の精神を感じていただけると幸いでございます。

浄土真宗に帰すれども 真実の心はありがたし

虚仮不実のわが身にて 清浄の心もさらになし

愚禿悲歎述懐和讃/親鸞

真宗門徒と言いながら、どこまでもそれに背きつづける私の姿がいいあてられます。

なむあみだぶつ

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