遊煩悩林

住職のつぶやき

真宗公開講座

2006年09月28日 | ブログ

毎年6月に桑名別院主催で行われる「真宗公開講座」の実行委員会が津市のリージョンプラザにて開かれました。
委員会では今年6月に開催された第25回講座の決算と、来年度の第26回の日程と会場が確認され、講師の選定等について協議がされました。
公開講座は三重教区の中勢一・二組、南勢一・二組と伊賀組の寺院から実行委員が選ばれて、企画し開催しています。
この講座の主催はあくまでも「桑名別院」ですが、毎年上記の組が持ち回り、担当組の組長が実行委員長となって、組内の住職や門徒会のメンバーにお手伝いをいただきながら毎年、中南勢地区の会場で開催されてきました。
発行される聴講券は毎回500枚ですから大きな会場が必要となりますし、中南勢と伊賀組を含めて大変大規模な講座であります。
これまでは松阪市内もしくは津市内の500名規模のホールで開催されてきた公開講座ですが、次回の第26回ははじめて伊賀地方に場所を移して開催されることが決定されました。
どうして桑名別院主催の公開講座が中南勢や伊賀地方で開催されるのかという疑問をもたれる方もいらっしゃることでしょう。
毎年、桑名別院では、夏至の頃の早朝に本堂を会場に「暁天講座」という講座が開かれています。早朝という条件もあり、この講座に参加されるのは主に北勢地区のご門徒に限られているといってもいいでしょう。またその実行も北勢の寺院が中心となります。
真宗公開講座は、この「暁天講座」には時間的にも地理的にも参加することが難しい中南勢と伊賀地方の住職らが中心となって、桑名別院に遠く離れた地域にも真宗の仏法を届けて欲しいとのご門徒らの願いによってスタートした講座であります。
つまり、聞法の意欲のある方がお寺に出向くのではなく、仏法の方から出向いてきて下さっている法座ということができるかもしれません。
しかし今、25年間もの間受け継がれてきたこの講座の根底に流れる願いが見失われてきていることを感じます。仏法から出向いてきて下さっているなんていう思い、つまり仏の方から呼びかけて下さっているという願いを感じることが難しくなってきているともいえましょう。
そんななか来年、第26回の真宗公開講座が伊賀という場所ではじめて開催されるということによって、この講座に携わるものがこの講座を生み出していかれた先輩方の願いをあらためて確認していくご縁にしたいと思います。
常照寺から伊賀市までは、伊勢から桑名別院に出向くよりも遠い距離でもあります。ですが、これまでも伊賀地方から南勢地区にまでこの講座に足を運んで下さった方がおありになることを踏まえて、今度はこちらからご門徒とともに出向き、そして真宗が決して盛んであるとはいえない地域にできるだけの協力をしたいと思います。
今日までに決定している事項は次のとおりです。

第26回 真宗公開講座
日時 2007年6月16日(土)
会場 伊賀市 青山ホール

南勢1組ではバスを手配します。
来年中旬のことではありますが、是非ご予定いただきたいと思います。
その他、詳細につきましては決まり次第お伝えします。

コメント    この記事についてブログを書く
« 南勢一組門徒会研修 | トップ | 真宗大谷派三重教区南勢1組2部 »

コメントを投稿