大橋むつおのブログ

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高校ライトノベル・通学道中膝栗毛・25『夏鈴の遅刻』

2018-03-21 15:14:23 | 小説3

通学道中膝栗毛・25

『夏鈴の遅刻        

 

 

 夏鈴はめったに遅刻しない、わたしもしない。

 

 っていうか、毎朝いっしょに登校するんだから遅刻するんだったら二人そろってということになる。

 ……その夏鈴が昨日は大幅遅刻した。

 だから「ちょっと、なんで、そんなに機嫌悪いのよぉー?」などとのんびり聞いてくる。

「んでもない!」とそっぽを向いたのは、三月には似合わぬ寒さと運の悪さと先生たちの心無い仕打ちにあったから。あ、仕打ちと言い切ると申し訳ないかな……うちの担任が日直の指示を忘れるなんてポカは日常的だし、授業中にトイレに行きたいと言って「大きい方か小さい方か?」と言うのも不器用な親愛の情の発露だと思えるくらいの寛容さは持ち合わせているつもりだ。

 でも、ああも立て続けに嫌なことが起こってしまうと、ついツッケンドンにソッポを向いてしまったりする。

 だれにだって、こんなダメダメな日はあるでしょ?

 でも、夏鈴にツッケンドンにしたことは悔やまれて仕方がない……。

 

 午後からは終業式でもあった昨日、お昼には機嫌も戻って「帰ろうよ」と夏鈴の横に……でも、いつものように鞄を持って付いてくる気配がない。

「どうしたの?」

 夏鈴は、心なし思い詰めた顔で席に座ったまま。

「あ……ちょっと先生に用事あるから先に帰って」

「え、あ、うん……」

「あとでメールするから」

「う、うん、待ってる」

 なんとも気まずく学校を出た。

 寒いうえに風が強く、寒さをしのいでたなびくスカートに気を付けているうちに電車に乗って家に着いた。

 熱いお茶淹れてコタツに足を突っ込んだところでスマホのシグナル。

――7時にうちに来て――

 そっけない八文字。せめて😊マークくらい付けろよな……そう思うけど、なんだか、胸がサワサワして落ち着かない。

 七時まで時間ありまくり、晩御飯とお風呂に入る時間を差っ引いても三時間は手持無沙汰。

 パソコンを起動させてネットサーフィンする。

 Yahoo!ニュースもYouTubeもモリカケばっか、高校生はバカじゃない、どう追及したって安倍首相に責任があるなんて思えない。追及する野党は、まるでいじめっ子だ。安倍さんの支持率は10%ちかく落ちたけど、野党の支持率は毛ほども上がらない。未来のない人たちだと思う。十代二十代の七割は安倍さん支持。去年の選挙の最終日、アキバで安倍さんが演説していて、若者たちは熱いエールを送って――NHKは帰れ!――のシュプレヒコール。もう安倍さん支持は鉄板だ。気づかない気づこうとしない野党もマスコミも未来はないね。

 お勧めの動画をクリックすると春休みの格安穴場旅行……東京近郊でも諭吉さん一枚で遊べるところが結構ある。ピュアのバイトは土日限定だから、都合をつければいけるところがけっこうある。東京の近場なんてと言う人も居るかもしれないけど、外国人は、わざわざ飛行機に乗ってやってきたりしている。ディスカバージャパンなんてノスタルジーな言葉が浮かんでくる。

 よーし、夏鈴と二人近場に行こう!

 レスリングと相撲で不祥事……多いよね、不倫したり暴力だったりパワハラだったりセクハラだったり……でもさ、書いてる週刊誌とか新聞とかテレビとかの人たちはどうなんだろ、時分の事は棚に上がったまま?

 どこかの国の王様が急死……逝去? なんて読むんだろセツキョ? コピーしてググってみる……セイキョと読むんだ。一つ賢くなったところでお風呂に入って晩御飯。

 その間もアニソンのメドレーをかけとく。

 良さげな新曲が流れてきたので、風呂上りにチェック。久石譲さんが音楽担当している新発売のゲームだ。二ノ国2か……前作は小学校の時にやったなあ……夏鈴といっしょにやってみよっかなあ……。

 ご飯食べながらゲームの発売日をチェック。

 バイト、小旅行、ゲーム、 三つも春休みのお楽しみが見つかった。

 気が付くと七時が迫っている。晩ご飯は帰ってから、いや、夏鈴と一緒に食べようか?

 

 自転車と思ったけど、いっしょに晩御飯とかになったらかえって邪魔。

 

 パーカー羽織って夏鈴の家を目指した。 

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