吸血怪獣 チュパカブラ

UMAとして有名なチュパカブラを題材にしたブラジル産モンスター映画。ですが、メインとなるのは主人公ドゥグラスの一家とカルバーニョ一家の争い。チュパカブラはその争いの発端となっており、実際に姿を現すのは終盤くらい笑

ものすごく珍映画です。

もしかしたらハートフルコメディ。
もしかしたらクソ映画。

いや、まごうことなきプラス思考のクソ映画。


とりあえず傑作なのは間違いない。どこから語ればいいのか分からないストーリーのどうでもよさが素晴らしい。見所はジャングル奥地のダイニングバーで巻き起こるミドリのゲロ吐き大会シーン！

とにかく見て欲しい。まったく映画のレビューとして成り立ってないかもしれませんが、これは映画そのものを反映しているので…

いや、言い訳はやめよう。
とにかく見よう！

フィラデルフィア・エクスペリメント (2012)

ジョン・カーペンターあたりが製作総指揮を務めた過去の同名作品をリイマジネーションした本作。ぶっちゃけ過去作の記憶があんまりないので比較等はできないのであしからず…笑

ある日突然、第二次世界大戦時代に消息をたったとされていた護衛駆逐艦エルドリッジ号が現代の飛行場滑走路に現れて…という導入のSF映画。エルドリッジ号乗組員唯一の生き残りのおっさんと、船を調査しに行ったら閉じ込められちゃった彼氏を助けたい助けたがりのヒロインが二人三脚で慌てふためく物語で、またもう一方の視点からその過去に消息を途絶えたはずのエルドリッジ号がどのように現れたのかなどを解明していく本筋のSFミステリーを描いていきます。

この映画、実はsyfyチャンネルのTVMという媒体なだけあって、ぶっちゃけあんまり予算は掛けられていません。そのためCGなんかは結構安っぽかったりします。ただ、巨大な戦艦が高層ビルに突き刺さってる画や、戦艦内部の壁と一体化した乗組員の画など表現としては面白味があると思うので一見の価値はあるんじゃないかな。

監督もずっとTVMの枠から出て来れないポール・ジラーという人でそこまで良い監督でもないから、作品自体にアラはあったりするんですよね。ただ、それでもテンポは良いし、勢いのある作品だとは思うんで見ていて飽きません。むしろそれが良い馬鹿馬鹿しさを残した低予算SFという感じで笑

また、なによりリイマジネーション元になった過去作で主演を務めたマイケル・パレが出演してることに感動！しかも屈強な殺し屋っていう美味しい位置づけです。

リメイクではなくリイマジネーションだし、過去作のことを考えなければそれなりに楽しめる一本かと。むしろ俺は結構好きかも。

猛獣WARS

これは酷い。
ありとあらゆるアニマルが人類に牙を向くアニマル・パニック映画ですが、たぶん低予算映画なんて表現を飛び越えた素人さんによる自主製作映画なんじゃないかなー。

CGのチープさは良しとしよう、役者の演技のしょっぱさもまぁ目をつぶろう、ストーリーのどうしようもなさに関しては何にも言わない。だが…


あからさまな"ぬいぐるみ"を使って人を襲うシーンを演出するのはやめようぜ！


マペットとか造型物ではなく、ぬいぐるみだよ！こんな可愛いうさぎさんのぬいぐるみなら俺ん家にもあったよ！めっちゃ手で持って揺らしまくって襲ってるように見せてるよ！予算なさすぎだよー！！

…そんな映画です。

アイ・スピット・オン・ユア・グレイヴ

本文

TV映画をコツコツと撮り続けていたスティーヴン・R・モンロー監督が『発情アニマル』のリメイクに着手したのが本作品。まず、日本で彼の作品が上映されたことに驚き。そして、ありがとう。

田舎のチンピラにレイプされた女の壮絶な復讐劇を描いたリベンジスリラーで、男女ともに不快な気分になれるデートムービーです。

もちろん、不安は大きかった。そして、まだまだ甘いなーと思う部分も多い作品だったけど、それでも全然楽しめるよ！ってことは言っておきたい。

甘かったのは前半の主人公がレイプされる件。後半に待ちうける怒濤の復讐劇を盛り上げて行くための大切な土台となるわけだけど、これが思いの外サッパリとした演出でいまいちカタルシスに欠けていたかな。そりゃ女性からしたら屈辱的すぎる行為だとは思うけど、そこは映画なんだからもっとドスの効いたレイプを演出すべきだよ。それから暴行されたわりには身体も顔もそんなに醜くはなってなかったのも信憑性に欠けてしまう。

そんなこんなでちょっと首を傾げつつ後半の復讐劇に突入～


ここからは大満足！


レイプされた主人公の復讐方法のエグさは男なら誰しも悶絶でしょうゾワゾワっとくる実に工夫を凝らした拷問殺戮ショーが始まります。その復讐方法はぜひ自身の目で確かめていただきたい！

もちろん、ゴアが苦手な人は見ちゃダメよ。

あと、ラストカットの女優さん頑張ったね。一度も瞬きせずにあんな長々とよく目を開けていられたなー

マジェスティック12

POV映画です。バカ丸だしのバカップルが主人公。彼氏側の親御さんの家に泊まりにきたけど旅行に出掛けてていなかった。よし、じゃあ子供の頃からずっと近づくなと言われてた納屋に潜り込んでみよう！と納屋の扉を開いたら…

という体のPOVでしたね。いわゆる主観視点映画。『ブレアウィッチ・プロジェクト』的な…って今さら説明する必要もないですかね(笑)


まぁ、単刀直入に言ってしまうと、めちゃめちゃつまらなかったです。そりゃあもうびっくりするくらいに。


POV映画ってね、素人が撮影したように見せなきゃいけないわけだから、例えば撮る画にこだわるとか、サントラにこだわるなんてことは出来ないわけから、そこを細かい演出やギミック、ストーリーなんかで補っていかなきゃいけないと思うんですよね。

ところが本作の場合は、序盤から中盤はずっと主人公バカップルのイチャイチャぶりをひたすら見せられ、中盤からやっと物語の本筋に入ったかなーと思いきや、邦題から分かっちゃうかもですが宇宙人が出てくるんですね。またその宇宙人もデザインがかっこよかったり造型が秀逸なら良かったんだけど……


着ぐるみのまんまグレイが出てきます。


しかもラストまで襲ってくるわけでもなく、窓からひょこっと顔を出したり、庭先でうんこ座りしたり、遠くを歩いたりするだけっていう。それをバカ丸だしのヒロインがヒステリックに過剰に叫んでる映画なんですな。

こんなん面白いわけねーだろ！

他にも安いMIBみたいなおっさんが出てくるけど、なんかもう説明しなくていいですよね…

はい。