緑陽ギター日記

趣味のクラシック・ギターやピアノ、合唱曲を中心に思いついたことを書いていきます。

演奏会を終えて

2018-05-22 21:35:40 | マンドリン合奏
去る20日、東京新宿で開催されたマンドリンオーケストラの演奏会が終った。
2年に1回の頻度で開催されるこの大規模な演奏会に初めて参加させていただいた。
2年前の演奏会の際は観客として演奏を聴いた。
その熱気に満ちた力強い演奏を聴いて、いつか自分も学生時代の時のように実際に演奏に参加して感動を分かち合えたらいいな、と思ったが、その時は夢程度の認識だった。
丁度1年前に記事にコメントをいただいた2名の方から、参加募集を教えていただき、それをきっかけに参加を決断した。
仕事が忙しかったので迷いもあったが、2年前の演奏会を聴いてちょっと頭に思い描いた、遠い今までの自分になかったものを現実にしてみたい、挑戦してもいいのではないかと思うようになった。
いざ申し込みした後も、本当に良かったのだろうか、という迷いの気持ちが時々起きた。
ギター独奏は、ずっと継続してやっていたけれど、合奏は30年以上経験が途絶えていたからだ。
しかし演奏曲目の中で、交響譚詩「火の山」があったことが、モチベーションを上げた。
この曲は、学生時代で演奏した曲の中で最も好きだった曲であり、今でもマンドリンオーケストラ曲で最も好きな曲である。
とにかくこの曲を弾けるだけでもいいと思った。

合同練習が2月末から始まり、演奏会当日まで10回の練習があったが、1月中旬から3月中旬がとても忙しく、平日は夜中帰宅、休日も土日どちらか毎週出勤という状況であったため、確実なレベルまでの完成度まで持っていくことができなかったことが心残りであるが、自分としては精いっぱい頑張ったと思う。
合同練習も全て参加し、昼休みも時間のあるかぎり練習にあてた。

演奏会当日はホールの広さ、大人数の観客、ステージの狭さ、音の聴こえ方が普段と違うなど、圧倒された。
長いブランクの後の本番のせいか、かなり緊張してしまい、普段弾けていた部分が弾けなかったこともあったが、懸念された第3曲目「月の変容」の難所は練習時よりも弾けたので、それだけでも大きな満足につなげられた。

演奏が終わったあとは一気に力が抜けてしまった。
終演後、ロビーに来ていた姉や姪、甥と久しぶりに話して、気持ちが和らいだ。
姉からもらったお菓子の手提げを打ち上げ会場にうっかりして忘れてしまった。
新宿駅について改札に入ってから気付き、会場まで引き返したが店は閉まっていた。
翌日店に電話したが電話に出ない。
生菓子で当日しかもたないと言っていたので、断念した。
姉さん、ごめんなさい。

今回の収穫は大人数による演奏で、演奏中に周囲の演奏者たちからもの凄い情熱的パワーを感じられたこと。
もっとリラックスしていたらもっと感じられたと思う。
私のように独奏を長くやってきた人間にとっては、とても新鮮であり、貴重な体験であった。
演奏後、控室や打ち上げで2人の指揮者と固い握手を交わすことができたのも予想もしてなかった体験であり、普段の練習で一度も言葉を交わしたことのない遠い存在の方々だったこともありとても嬉しかった。

打ち上げで、同じパートメンバーの何人かの方から、社会人団体に入ってみないかと誘われたのも嬉しかった。
3団体ほど紹介してもらったが、場所や練習時間、選曲の傾向から、東京都23区内で活動している団体に入ってみようかと思うようになり伝えたところ、同じギターパートでその団体に所属する方から楽譜を送ってあげると言って下さった。
今日、楽譜が届いた。とてもありがたい。

とにかくアンコール曲も含めて、難曲揃いの曲だったため、終わった後、昨日までは燃え尽きた感じで、仕事以外は何も手が付かなかった。
しかし今日から前向きな気持ちが蘇ってきた。
7月中旬には母校の50周年記念演奏会が控えており、これから猛練習しなければならない。
6月中旬に合同練習に参加するため、札幌に行く予定だ。
また合わせて、これから練習に参加しようとしている団体も7月末に演奏会があるとのこと。
もしこの演奏会にも参加するとなると、仕事と睡眠、食事以外は殆ど全て練習にあてなければならないだろう。
しかしそれでもいいか。
音楽をやっていた方が毎日が楽しいし、力も出てくる。
新しい方々との出会いやコミュニケーションも出てくる。
今までの自分では考えられなかったことであるが、しばらくはマンドリン合奏漬けの日々となりそうだ。
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