緑香庵通信

三軒茶屋から世田谷線で6分・松陰神社前のアロマテラピーサロン。

精油あれこれ《番外編~アロマで記憶力サポート》

2009-08-18 19:51:10 | 精油あれこれ
「精油あれこれ」シリーズ、本編は大分ご無沙汰していますが、
ちょこっと番外編。

■ ティートリーとアルツハイマー
ティートリーが、アルツハイマー病の治療薬と
似た働き方をすることが報告されています。
アルツハイマー病は記憶・学習にかかわる神経伝達物質である
アセチルコリンが減少した状態なのですが、
ティートリーはこのアセチルコリンを分解する酵素である
コリンエステラーゼの働きを弱める力があるようです。
Teatree

ティートリーのほか、
同じようにコリンエステラーゼを阻害するものとして
以下のようなものがあげられています。
ハッカ、グレープフルーツ、ラベンダー、
ベルガモット、ホースバーム、ローズマリー、
フェンネル、セージ、シダーウッド、
ユーカリ、タイム、クローブ、

など。

また、一方でアセチルコリンそのものの作動性を促進するものとして、
スパイクナード

これら精油の成分というのは、脳が持つ厳重な関門を通過して
脳内に到達する力を持っています。


■ イチョウ葉、当帰芍薬散
さらについでにおまけ情報として、
アセチルコリンをキャッチするレセプター(受容体)を活性化する
ハーブとしてイチョウ葉、漢方ですが当帰芍薬散、ほか。
ちょっと脱線しますが。
当帰芍薬散といえば、女性ホルモンがらみの不調に処方
されることが多いのですが、
エストロゲンの減少とアルツハイマーの発症に関係があり
という研究も最近出てきています。
このあたりも興味深いですね。


■ 最近、物忘れが・・・
例えば、がんばってお勉強をしなくてはならないのに、
どうも最近物忘れが上達しちゃって(まさに今の私)という時に、
上記の精油から気分に合う香りがみつかったら、
積極的に香らせながら勉強してみるとか、
勉強が終わったら首の周りをほぐしつつオイルでマッサージ
してみるとか、よろしいんじゃないでしょうか。
もちろん、いつも申し上げているように、
精油は薬ではないので
やみくもに使うのはお勧めしませんが、
例えば私は、だいぶ老人力を増強しつつある両親の首筋を、
ティートリーでマッサージしてみたりしております。


高齢者に使用する時は、ローズマリーなど血圧にインパクトのある精油や、
タイム、クローブ、フェンネル、セージなど
刺激成分が多く入っているものは特にお気をつけいただくことと、
濃度を通常の1%よりもさらに薄めに使用される方が安全かと思います。



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