劇団りゃんめんにゅーろん稽古日誌

劇団りゃんめんにゅーろんの愉快な日々。

ラストスパート

2006年02月28日 | White Box
南出謙吾
りゃんめんにゅーろん座長・White box「パカッ」作・佐内役

最後の通し稽古が終了。
自己採点では底値確認ってところかな。
決して調子はよくはなかった。ここ数日間では最低かも。
でも、一定の水準には達していた。
ようするに、悪くなってもこれだけのものは確保できているってことが確認できた。
これは結構な収穫だ。

今回の芝居は、とっても細い線の上を辿っていかないといけない。極めて緻密。
全部計算して確実に辿っていけるわけなんてない。
だから、役の気持ちや場面の状況を根底に確かに持っておく。
そうすることによって、その細い線を計算しなくても辿れる。

自分が直接辿るわけではなく、役の人物が自ずと辿る。
だからこそ、少しの感覚の違いで、大きく線が外れてしまう恐れがある。

まぁ、そうなってしまったのが今日の稽古なんだが。
それでも、そんなに大きくは外れなかったんだから、よしとしよう。
そして、限られた残りの日数は、より確かに自分の中に人物を生息させることに集中しよう。

なお、ウチ「パカッ」以外の芝居に関しては、思いのほか、なんていってはいけないが・・・よかった。
よき仲間として、よきライバルとして。刺激しあっているなぁと実感!


第二回発表会!!

2006年02月28日 | White Box
 シノミヤ@演出です。

 さて、本日は通し稽古でした。
 先週は私用で週末の稽古にでれなかったので、どんな鍛錬をしてきたか。
 やっぱりある意味「発表会」ですな。

 まずは、「タキオンのハコ」
 …うそついてもしょうがないので。
 「おーいっ。もどってこーい。」ってかんじです。これはまずい。
 本当にこれが本番じゃなくて良かった。
 いわゆる、スランプ、ってやつですね。
 しかし、これは逆にいうと、スランプを感じられるぐらいの稽古を積んできた結果。
 ここまできたら後は簡単。「迷い」さえ断ち切れば、必ずいい作品になる。
 あと一踏ん張り。

 次に「カスタネットの月」
 私はこのパートだけは音響さん。
 作品に流れている独特の時の流れにどれくらい色つやを与えられるのか。
 さりげなく、かつ、魅力的に。
 ほぼイメージはかたまりましたな。

 そして「パカッ」
 新人石村君がメークミラクルでした。
 何年か俳優やってる人でも難しいセリフを言ってのけたり。
 出ずっぱりなんだけど、ほぼセリフをとちることもなく。
 今回の3作品のなかでも一番、この場所を楽しんでるんだろうな。
 共演者たちが、それについていけずちぐはぐになるってのが面白い。
 っていうか、あかんがな。
 これまた「本番じゃなくて良かった…」です。
 ま、そのために稽古やってるんですが。

 どの作品も、やっとこさ良い流れになってきました。
 演出としてはほっとしているところ。ま、あと3日あるという前提で、ですが。
 みんな、安心せずに緊張感を持って3日間を過ごす、という前提で、です。

 あとは、私ももう一踏ん張り。
 やってきた稽古が間違ってない、それが大事。
 舞台で、楽しい時間をお客さんと共有できるようになるまで。
 稽古はまだまだ続くのです。