ヒマヒマノキ ~歩いて、見て、楽しんで~

庭園・街の花、まつり・名所。いろいろな出会いを,その時々の想いを交えて、皆様にお届けします。

襲い掛かる波、荒ぶる海 ~石川県志賀町・巌門~

2017-11-20 | 旅行
金沢市から北の方向に、日本海に突き出た半島があります。能登半島です。この海岸線を中心とした一帯は能登半島国定公園に指定されています。半島の西側の海岸は「外浦」と呼ばれ、日本海の荒波に浸食された奇岩などを見ることができる景勝地になっています。
その景勝地の一つで、志賀町にある「巌門(がんもん)」に行ってみました。定期観光バスです。ガイドさんの名調子を聞きながら、名所旧跡を訪ねるのも久方ぶりです。

七尾で乗車した観光バスは、晴れ間も見える天候の中を走り出しました。しかし、急にどんよりした雲が広がったかと思うと、突然の大粒の雨。しかもあられ混じりです。今の時期、晴れ間よりも曇りの日が多く、しかもその天候は急変すると言われる北陸地方。「弁当忘れても、傘を忘れるな」と言われる土地なのだそうです。それだからなのでしょうか、地元の人はごく当たり前のように灰色の雲を受け止めているようでした。

海岸沿いを行くバスから見える海も一見穏やかな光景を見せていましたが、次第に荒々しくなっていきました。日本海のイメージは厳しく荒く海岸を襲う波。これから冬を迎える日本海は冷酷さを増していくのでしょうか。
しばらくして到着した「巌門」は、まさにそうした荒ぶる波によってつくられた洞門でした。



バスを降りて海岸まで下っていくと、激しく波が押し寄せ、岩々を洗う光景が目に飛び込んできました。「巌門」の大きさは、幅6m、高さ15m、奥行き60mとか。断崖にぽっかり開いた空洞を、繰り返し繰り返し波が突き抜けていきます。感嘆する光景というよりも、見る者を飲み込もうとしているかのような光景です。襲おうとしているようです。
猛威をふるう波の姿に、私は茫然として立ち尽くしていました。

(巌門に向かう途中の穏やかな海)








(巌門)



























































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