STARLIGHT NIGHTS

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♪ サイトウ・キネン・フェスティバル松本2009 (戦争レクイエム)

2009年08月25日 | 音楽(コンサート)
Let us sleep now…

○日時 2009年8月25日(火) 19時07分から20時40分
○会場 長野県松本文化会館
○演奏 クリスティン・ゴーキー(ソプラノ)
    アンソニー・ディーン・グリフィー(テノール)
    ジェイムズ・ウェストマン(バリトン)
SKF松本合唱団
東京オペラシンガーズ
栗友会合唱団
SKF松本児童合唱団
○指揮 小澤征爾
○プログラム
  ブリテン「戦争レクイエム」

 実に重い音楽。重苦しいというのではなく、まさに戦争の重みを感じさせる音楽であった。合唱とソプラノがラテン語のレクイエムを歌い、オーケストラが奏でる。テノールとバリトンがイギリスの詩人オーウェンの反戦詩とイギリスとドイツの兵士の語りを受け持ち室内楽が奏でる。時折、天使の声を役とした児童合唱が、効果的に天使の声を歌う・・・という構成。室内楽は、指揮台を取り囲むように配置し、その前にテノールとバリトン。その外側にオーケストラ。後方に合唱団、合唱団の最後部の真ん中にソプラノ、という配置。では児童合唱団は?・・・曲が進むにつれ分かった。2階席壁際の窓から、まさに天使の声のようにステージ上に歌声を降り注いでいた。(2階席にいたので、歌っている様子までよく分かった)
 オーウェンの反戦詩は、とても辛辣な内容で、本当に重苦しかったが、時折出てくる天使の声には本当に癒された。
 Let us sleep now…(もう眠ろうよ・・・)戦争で傷ついて死んでいった魂を癒すように静かに曲を閉じた。
 カーテンコールでは、児童合唱団もステージ右袖に登場(白い服の子どもたち)。一番大きな拍手を受けていた。